吉沢亮さん主演、李相日さん監督の映画「国宝」の独占配信が、6月からAmazon Prime Video(アマプラ)で始まった。
興行収入200億円を突破し、実写邦画としては歴代1位の大ヒットを記録した本作。アメリカのアカデミー賞でも、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど、海外でも反響を呼んだ。
各国でメインで使用されているポスターが異なっており、そのデザインの違いも注目を集めた。日本・北米・フランス・イタリア・韓国を比べてみた。
▼日本
日本で広く知られているポスターは、吉沢亮さん演じる喜久雄と、横浜流星さん演じる俊介が歌舞伎の“女形”姿で向き合うビジュアルで、二人の対峙が強調される構図だ。
▼北米
北米でのタイトルは「KOKUHO」で、ポスターに採用されているのは、映画ラストで喜久雄が「鷺娘」を演じるシーン。雪の中で舞う姿は日本版とは異なる独特な雰囲気を醸し出している。日本のSNSでも「かっこいい」「飾りたくなる」と特に評判を呼んだ。
▼フランス
フランスでのタイトルは「Le Maître du Kabuki」で、「歌舞伎の師匠(巨匠)」という意味。青色を背景にしたポスターでは、喜久雄の普段の姿と、化粧を施し女形となった姿が、別々の方向を向いて並んでいる。赤色の漢字で「国宝」とあるが、「KABUKI」の字が大きく入っており、歌舞伎を舞台にした映画であることをよりダイレクトに伝えるものになっている。
▼イタリア
イタリアのタイトルは「KOKUHO IL MAESTRO DI KABUKI」で、フランスと同じ「国宝 歌舞伎の師匠(巨匠)」といった意味合いだ。ポスターは写真ではなくイラストで、喜久雄が歌舞伎の舞台に上がる前に化粧を施すシーンを、オレンジをベースに描かれている。斬新なイラストには「まさかの絵?!」「版画みたい」と驚きの声が寄せられた。
▼韓国
韓国での作品タイトルは「국보」で、日本と同じ「国宝」の意味。ポスターは、喜久雄が化粧を施すシーンが採用された。女形を演じるための化粧は、劇中でも重要なシーンとして撮影されており、ポスターでも、吉沢さんの真剣な眼差しが印象的だ。
♢
映画上映前に公開されるポスターには、広告や販促としての効果が期待されてきた。日本ではメジャーな映画のポスターは、知名度のある出演者の顔とキャッチフレーズを強調するものが多く、吉沢さんと横浜さんの顔をとらえた「国宝」の日本版ポスターも、その慣習にならって作られたものだと言えるだろう。
一方で海外では、出演者重視ではなく、印象的なシーンを切り取り、作品全体の雰囲気やメッセージを伝えようとする意図が読み取れる。ポスターのデザインには各国で違いがあり、たとえばヨーロッパでは、キャッチコピーにはあまり力を入れず、街中にある円柱の広告塔に貼ることを想定して作られてことも多い。

2 週間前
8





English (US) ·
Japanese (JP) ·