実は「女性医師」が担当した入院患者の方が死亡が少なかった

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約96万人の入院記録をさかのぼって比べた

病院の病棟の様子です(サンファイン国際病院)。研究チームは、病院に入院した大人の記録を使って比べました。病院の病棟の様子です(サンファイン国際病院)。研究チームは、病院に入院した大人の記録を使って比べました。Credit: Wnkwdy / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

研究チームが使ったのは、カナダ・オンタリオ州の入院患者の記録です。

対象は、2008年から2022年までに入院した大人です。

入院の理由は、よくある急な病気7つに絞られました。

最も多かったのは心臓の血管が詰まる発作(急性心筋梗塞)で、全体の約4分の1を占めました。

ほかに肺炎、脳卒中、心不全、肺の慢性の病気(COPD)、脈が乱れる心房細動、胃や腸からの出血が含まれます。

集まった患者は95万8150人で、年齢の真ん中の値は74歳でした。

治療に当たった医師は1万5165人で、そのうち女性は約36%でした。

研究チームは、担当医の性別を2通りの見方でとらえています。

1つ目は、入院中にいちばん責任を持った医師が、男性か女性かという見方です。

2つ目は、入院した日数のうち、女性医師が受け持った日の割合です。

胸のX線写真を手に持ち、聴診器を首にかけた女性医師です。入院の理由には、肺炎や肺の慢性の病気も含まれていました。胸のX線写真を手に持ち、聴診器を首にかけた女性医師です。入院の理由には、肺炎や肺の慢性の病気も含まれていました。Credit: Shixart1985 / Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

こちらは「女性医師にどれだけ診てもらったか」の目安になります。

入院中は医師が交代で受け持つため、1人の患者を男女両方の医師が診ることもあるからです。

女性医師が受け持った日の割合の真ん中の値は、女性患者で20%、男性患者で18%でした。

比べた主な結果は、30日以内の死亡と、病院への再入院です。

患者・医師・病院それぞれの違いは、計算の上でそろえてから比べました。

ただし、男女の医師の顔ぶれには違いがありました。

女性医師は男性医師に比べて若く、1年に受け持つ患者の数も少なめでした。

オンタリオ州で働いてきた年数の真ん中の値は、女性が7年、男性が13年です。

さらに女性医師は、より高齢の患者や、体が弱った状態(フレイル)の患者を多く診ていました。

一方、患者の男女の割合や持病の多さは、男女の医師でほぼ同じでした。

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