(CNN) トランプ米政権が対イラン戦争に踏み切った理由として挙げてきた説明はそもそも混乱し、自己矛盾に満ちたものだった。
だがトランプ大統領は3日、政権が2日に示した分かりにくい説明を台無しにし、事態を悪化させた。
イスラエルによる攻撃が差し迫っているイランがこれに対する報復として米軍を攻撃する可能性があるため「切迫した脅威」が存在する。ルビオ国務長官がそう主張した翌日、トランプ氏はまったく異なる説明を示した。イランが米国に先制攻撃を仕掛けようとしていたというのだ。
「私の考えでは、彼らが先に攻撃しようとしていた」(トランプ氏)
こうして、トランプ政権の戦争正当化をめぐる下手な説明は、新たな展開を迎えた。
ルビオ氏は2日の発言ですでに大きな注目を集めていた。
「イスラエルが行動を起こすことは分かっていた」とルビオ氏。「それが米軍への攻撃を引き起こすことも分かっていた。そして、彼らが攻撃を開始する前にこちらが先に動かなければ、より多くの犠牲が出ることも分かっていた」
この説明には問題があった。理由はいくつかある。
一つは、戦争開始前に提示されていた「イランが切迫した脅威である理由」と異なっていたことだ。イランとの交渉を主導していたウィトコフ特使は当初、イランは核爆弾の材料を得るまで「おそらくあと1週間」だと主張していた。その後、トランプ氏は先週の一般教書演説で、イランが大陸間弾道ミサイル(ICBM)によって米国を攻撃する能力を「まもなく」手に入れると述べていた。
しかしこれらの主張は、米情報機関の評価とも、イランの核計画を「取り除いた」というわずか8カ月前の政権の主張とも一致していない。
さらにルビオ氏の説明は、まるでイスラエルに振り回されているかのように聞こえた。つまり、米国が戦争に踏み切るかどうかの判断を同志国に左右されているかのようだったのだ。政権は3日、この見方を打ち消そうとした。ルビオ氏は米国がなぜ戦争に踏み切ったのかではなく、「なぜそのタイミング」だったのかを説明したのだと。
だがトランプ氏はこの説明にも異議を唱え、またも政権のメッセージを錯綜(さくそう)させた。3日にイスラエルが自身を戦争へと追い込んだのかと問われた同氏は、攻撃しようとしていたのはイランだと主張した。

1 ヶ月前
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