フジクラ株、買い殺到で終日値つかず。通期見通し45%上方修正が呼び水に

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東京株式市場で19日、電線・光ファイバー大手のフジクラに注文が殺到し、制限値幅の上限(ストップ高水準)である前日比700円(15.69%)高の5161円まで気配値を切り上げた。その後も同水準で大量の買い注文を残したまま買い気配が続き、一度も取引が成立しない状態のまま大引けを迎えた。

同社が18日に発表した2027年3月期の通期連結業績予想の上方修正が材料視された。売上高は従来予想から2190億円増の1兆4620億円(前期比23.7%増)、営業利益は990億円増 の3100億円(同64.3%増)、純利益は730億円増の2290億円(同45.7%増)と、一転して過去最高益を見込む。

特に足元の業績加速が顕著であり、2027年3月期第2四半期(4〜9月)中間期の業績予想は、売上高を7780億円(従来予想比31.0%増)、営業利益を1740億円(同89.1%増)、純利益を1280億円(同91.0%増)へと大幅に引き上げた。5月14日に期初予想を公表してからわずか1カ月での修正となる。

同社が開示した修正理由によると、情報通信事業において、生成AI投資を背景としたハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)からの光コンポーネント製品の新規プロジェクト受注が想定を大きく超えて推移している。これに伴う売価上昇が寄与したほか、これまで懸念されていた光ファイバー原材料である水素不足の影響が緩和されたことで、生産および納入が円滑化した。これらの要因は下期も継続する見込みとしている。

Trading View提供「フジクラ」(5803)株価チャート(6カ月)
Trading View提供「フジクラ」(5803)株価チャート(6カ月)

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フジクラ株は5月中旬に上場来高値をつけた後、保守的だった期初予想への失望から直近まで下落基調にあったため、今回は国内外の機関投資家による買い戻しや追随買いが殺到した。市場では、一度も売買が成立しないまま、大引けで「ストップ高比例配分」となった。

また、この強気見通しはセクター全体へ波及しており、19日の取引では同業の古河電気工業が一時ストップ高水準まで買われ、住友電気工業も大幅高となるなど、電線株への物色を誘う呼び水となっている。

※本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。

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