離陸中の旅客機とトランプ米大統領専用ヘリが想定以上に接近 当局が調査開始

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(CNN) トランプ米大統領を乗せた軍用ヘリコプターに乗客を満載した民間ジェット機が過度に接近する事案が起きた経緯について、調査が行われていることが分かった。連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会(NTSB)が5日に明らかにした。

5日、レーガン・ナショナル空港から民間ジェット機が離陸する一方、トランプ大統領を乗せた「マリーンワン」が近くを飛行スル様子(Dave Statter)

4日午後、ホワイトハウス南側の敷地から大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」が離陸した。しかし航空交通管制傍受サイト「ATC.com」が入手した航空管制音声をCNNが分析したところ、近隣のロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港ではそれから数分間、航空交通が継続されていた。

通常、大統領が離陸する際には、ホワイトハウスから約4.8キロ離れた同空港を使用する航空機は運航を停止する。

FAAは声明で、「予備的な安全調査に基づくと、両機は一瞬距離を詰めた後、互いに離れ続けた」と述べた。「現在も事案に対する調査は進んでおり、調査結果に基づき適切な是正措置を実施する」としている。

NTSBも5日、この事案に関する調査を開始したと発表した。

レーガン・ナショナル空港周辺空域の極度の混雑を巡っては、以前から監視が強まっている。昨年には米陸軍のブラックホークヘリコプターとアメリカン航空のリージョナルジェット機が衝突し、乗員乗客67人全員が死亡する事故も起きていた。

この事故後、FAAは空港付近で運航するヘリコプターに対し、厳しい規制を課した。

航空管制の音声記録を検証したところ、マリーンワンのパイロットはレーガン・ナショナル空港の管制塔に対し、少なくとも3回離陸準備中であることを伝えていたことが判明した。管制官はこれらの通信を認識しなかったようで、空港の交通はそのまま継続された。

音声記録によるとマリーンワンのパイロットは午後2時31分、3分後に離陸すると伝えている。パイロットは再度交信したが、管制官は「通信が途切れて判読不能」と答えた。

数分後、パイロットは予定ルートで離陸すると伝えた。これに対し管制官は、ブリーフィング通りに運航しているのかどうか聞き返している。

その後、管制官はヘリコプターに対し、既に離陸しているリージョナルジェット機について警告。パイロットはその機体を確認したと述べ、態勢を維持したままメリーランド州アンドルーズ統合基地へ向かった。トランプ氏はそこで大統領専用機エアフォースワンに乗り換え、ロサンゼルスへ移動した。

「両機の距離が詰まった間、管制官は民間航空機のパイロットとマリーンワンのパイロットの両方と連絡を取っていた」とFAAは説明。「ホワイトハウスが述べているように、大統領に危険はなかった」との見方を示した。

代表者取材の報告によると、マリーンワンは午後2時33分前後、ホワイトハウス南庭近くの広大な芝生広場「エリプス」から離陸した。約1分後の午後2時34分、アメリカン航空3742便(エンボイ・エア運航のE170型リージョナルジェット機、フロリダ州ペンサコーラ行き)がレーガン・ナショナル空港を離陸した。エンボイ・エアはアメリカン航空の完全子会社。

航空機追跡サイト「フライトレーダー24」の追跡データによると、同旅客機はエリプスから約2.4キロ以内を通過した。両機とも無事に着陸した。

独立系ジャーナリストのデイブ・スタッター氏が撮影した映像には、旅客機が高度を上げていくその下方を、ヘリコプターが逆方向に横切る様子が映っている。

米海兵隊の広報担当者はCNNへの声明で、「8月4日のマリーンワンの飛行は定例的なものだった」と説明。管制塔がヘリコプターの乗務員に遅延指示を出す、または待機や飛行計画の変更を要請することはなかったという。

CNNはエンボイ・エア、アメリカン航空、ホワイトハウスにコメントを求めている。

ホワイトハウスのデサイ報道官は米紙ウォールストリート・ジャーナルの取材に答え、「マリーンワンの操縦は世界最高レベルのパイロットが行っており、大統領が危険にさらされることは一切なかった」と語った。

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