(CNN) 米スペースXが2025年に打ち上げたロケットの一部が米国時間の5日未明、時速8000キロを超す速度で月面に衝突した。
チリのパラナル天文台にある欧州南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡は、この衝突の衝撃をとらえた。
同天文台の広報は、「衝突後5~10分間続いた噴煙から、ナトリウムとリチウムのガスのスペクトル線を検出した」と述べ、「ナトリウムは月面の土壌が起源と思われる。リチウムはロケット自体のものだった可能性がある」と説明している。
衝突後に検出されたナトリウムとリチウムのスペクトル線(C. Schmidt et al./ESO)
米ロスアラモス国立研究所の専門家ベンジャミン・フェルナンド氏も、同望遠鏡の紫外線・可視光エシェル分光器を使って衝突を検知したことを確認した。同分光器は、ロケットの化学物質が月面に拡散した痕跡を探すために使われた。
同望遠鏡の観測を率いる米ボストン大学のカール・シュミット助教によると、ロケットはほぼ予想通り、米東部時間の5日午前2時35分ごろ、月のアインシュタイン・クレーター付近に墜落した。
ナトリウムとリチウムのガスの噴煙は数十キロの規模に及んだ。
スペースXのロケット「ファルコン9」は25年1月15日、民間の月着陸船2機の打ち上げに使われた。ロケットの1段目は地球へ帰還したが、2段目は着陸船を月の軌道へ送り込むために使われ、ミッション終了後は宇宙空間にとどまっていた。

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