美術館に行くと生物学的な「老化が遅くなる」可能性

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美術館や音楽、読書は「体の老化」と関係するのか

老化というと、多くの人は見た目の変化や体力の低下を思い浮かべるでしょう。

しかし近年の老化研究では、暦の上の年齢だけでなく、体の状態を反映する「生物学的年齢」にも注目が集まっています。

同じ50歳でも、生活習慣や健康状態によって、体の内側がより若く保たれている人もいれば、老化が速く進んでいる人もいます。

その差を調べるために使われる指標の一つが「エピジェネティック時計」です。

これはDNAそのものの配列を読むのではなく、DNAに付く化学的な目印である「DNAメチル化」のパターンをもとに、体の老化の進み方を推定する方法です。

今回、研究チームはイギリスの大規模調査「UK Household Longitudinal Study」のデータを用い、成人3556人の血液サンプルと調査回答を分析しました。

調べたのは、芸術・文化活動への関わり方です。

ここには、美術館やギャラリー、図書館を訪れることだけでなく、読書、音楽を聴くこと、歌うこと、踊ること、絵を描くこと、手芸、写真、歴史的建造物の訪問など、幅広い活動が含まれています。

つまり、研究が見ているのは「芸術家のように本格的な創作をしているか」ではありません。

日常の中で、どれくらい文化的な刺激に触れているか、そしてどれくらい多様な活動に関わっているかです。

チームは、こうした活動の頻度や種類の多さと、7種類のエピジェネティック時計による老化指標を比較しました。

すると、芸術・文化活動により頻繁に関わる人、さらに活動の種類が多い人ほど、いくつかの老化指標で「老化の進み方が遅い」傾向を示したのです。

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