(CNN) 米国最大かつ最新鋭の空母「ジェラルド・R・フォード」が16日、米バージニア州の母港に帰還する見通しとなった。約1年にわたる航海の中ではベネズエラのマドゥロ前大統領の拘束作戦やイランとの戦闘に参加した一方、艦内火災や度重なる配管トラブルといった事案も発生していた。
ジェラルド・R・フォードによる航海は、ベトナム戦争終結以来、空母が行った最長の作戦展開として歴史に刻まれる。トランプ大統領が海外での一連の軍事目標を果たす上で、同空母は中心的な役割を担ってきた。
乗組員の家族にとっては、神経をすり減らすような1年が待望の終わりを迎えることになる。フォードの乗組員が常態として参加してきた軍事作戦は、これまでニュースでも大きく扱われてきた。
航空電気技師の娘がフォードに乗務しているアミニ・オシアス氏はCNNの取材に答え、「これでようやく気が休まる。一息ついて、普通の睡眠リズムに戻れる」と語った。今後は娘と外食し、展開中の話を聞くことにしている。そのときはただ父親として、娘と共に時間を過ごすつもりだという。
フォードによる航海は時に過酷なものとなった。3月には洗濯エリアで火災が発生。乗組員は消火、清掃、再燃防止に約30時間を要した。被害により約600人の水兵が寝台を使えなくなったが、重傷者はいなかった。この被害により、艦内ではしばらく洗濯ができなくなり、乗組員の負担はさらに増した。
火災は同艦の就役から数カ月が経過した時点で発生した。それ以前にもトイレシステムに度重なる不具合が生じ、一部機能が断続的に停止。乗組員にとって悩みの種となり、修理のための寄港を余儀なくされていた。
オシアス氏によると、フォードは技術的に先進的で艦隊の中で最も新しい空母であるにもかかわらず、乗組員の家族たちは「何かが起こるのではないかという不安を抱き続けていた」という。同氏は、上記の火災を懸念材料として挙げた。
昨年6月にバージニア州を離れた後、フォードは大西洋を横断し、当初は予定された航路の一環として地中海を経てノルウェーへと向かったが、1月のマドゥロ氏拘束作戦のためカリブ海へと転進した。その後、同艦は中東での戦争発生に備えて迅速に現地へ向かうよう命じられ、イランとの戦闘作戦に参加したが、今月初めに帰路につき、地中海から大西洋へと入った。
現役および元軍関係者は、130億ドル(約2兆円)を投じて建造されたこの艦が、イランおよびベネズエラにおける米軍の作戦において不可欠な存在だったと述べている。ベネズエラでの作戦では、同艦は拘束作戦に参加した航空機を発進させ、イランでは、次々と戦闘機を戦場に送り出すためのプラットフォームとしての役割を果たした。

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