米CIA、極度に用心深かったハメネイ師をどのように殺害したのか

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(CNN) 数カ月にわたりイスラエルと米中央情報局(CIA)を含む米国の情報機関は、まさにその瞬間を狙ってイランの最高指導者ハメネイ師をひそかに監視していた。

事情に詳しい5人がCNNに語ったところによると、情報機関はハメネイ師の日々の行動パターン――どこに住み、誰と会い、どのように連絡を取り、攻撃の脅威があった場合どこに退避する可能性があるか――を監視していた。また、ハメネイ師と同じ場所に会することはまずなかった、イランの政治指導者や軍の高官らの動向も追っていた。

そして、ここ数日の間に好機を見いだした。ハメネイ師を含むイランの高官らは先月28日午前に首都テヘランでハメネイ師の執務室を備えた自宅のある敷地内の別々の場所で会合を予定していたのだ。

イスラエル側の関係者によると、極度に用心深いハメネイ師は日中の方が攻撃されにくいと感じ、警戒を緩めていたという。

夜間に予定されていた攻撃計画は日中へと修正された。

イスラエル時間午前6時ごろ、イスラエル軍機が敷地に空爆を仕掛けた。これが米国とイスラエルが協調した一連の攻撃の口火となった。情報筋によると、イスラエル軍機は高精度弾薬と長距離ミサイルを装備していた。指導者らがいた三つの建物は同時に攻撃され、数時間後、トランプ米大統領はハメネイ師の死亡を発表した。

ハメネイ師の自宅のある敷地。空爆前の様子/Airbus
ハメネイ師の自宅のある敷地。空爆前の様子/Airbus

空爆後/Airbus
空爆後/Airbus

トランプ氏はSNSに「ハメネイ師は我々の情報網と極めて高度な追跡システムを回避できなかった。イスラエルと緊密に連携し、ハメネイ師やともに死亡した他の指導者たちにできることは何もなかった」と投稿した。

トランプ氏の攻撃の脅しを実行に移すために米国が同地域に大規模な軍事力を集結させていたその時期に、なぜテヘラン中心部でハメネイ師とおよそ同じ場所にイランの精鋭「イラン革命防衛隊(IRGC)」司令官や国防軍需相を含むイランの最高幹部らが参集したのかは、依然として明らかでない。イスラエルの情報機関は、ナシルザデ国防軍需相、安全保障担当の顧問を務めていたアリ・シャムハニ氏、IRGCのパクプール司令官ら、ハメネイ師の最側近らがその場にいたと判断していた。誰が後任となるのかも不明だった。

一方で、今後何が起きるかについて大きな不確実性が漂う中でも、今回の作戦は、ここ数カ月でイスラエルと米国の情報活動がイラン国内でいかに進化していたか、そして機会が訪れるや両国がいかに迅速に行動する態勢を整えていたかを明らかにするものだった。

イスラエル軍当局者は「イスラエルは主要な敵対勢力の指導者全員を何らかの形で常時監視している」と語る。「今回のような作戦を実行する際には当然、追加の情報が必要で、複数の要素や要因を結び付ける必要がある。それは極めて複雑になり得る」

イスラエルはこれまでイランの軍幹部や核関係者を暗殺し、自国の情報機関が同国にどれほど浸透しているかを再三示してきた。一方でイスラエルの国防相は、昨年6月にイスラエルとイランの間で12日間の戦争があって以降、イランの最高指導者を標的にする作戦上の機会は一度もなかったと認めていた。

今回は状況が異なりつつあった。

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