歴戦の垂直離着陸機AV8「ハリアー」、米海兵隊が退役式典 F35Bに道を譲る

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(CNN) 米海兵隊は3日、55年間にわたって海兵隊航空部隊の象徴となってきた垂直離着陸機AV8「ハリアー」の退役記念式典を開催した。ハリアーは航空ショーの目玉的な存在で、物議を醸したペプシのテレビCMの題材になったこともある。

第223海兵攻撃飛行隊の指揮官、ジョン・カンビー中佐は式典で「ハリアーは世界各地に継続的に前方展開してきたプラットフォームであり、その輝かしい戦績や伝説的な垂直・短距離離着陸(V/STOL)能力、この部隊を特別たらしめた海兵隊員や海軍要員の姿によって記憶に刻まれるだろう」と語った。

ノースカロライナ州のチェリーポイント海兵隊航空基地では、詰めかけた約5000人の観衆が見守る中、ハリアーがホバリングや垂直離着陸などの名高い能力を披露した。

ハリアーはターボファンエンジン1基を動力源とする。そこから生み出される推力は、水平から垂直まで回転可能な四つのノズルを通じてベクトル制御される。

第223海兵攻撃飛行隊の指揮官、ジョン・カンビー中佐(左)と固定翼機整備士のマイルズ・ハワード伍長/Lance Cpl. Donovan Pimentel/U.S. Marine Corps
第223海兵攻撃飛行隊の指揮官、ジョン・カンビー中佐(左)と固定翼機整備士のマイルズ・ハワード伍長/Lance Cpl. Donovan Pimentel/U.S. Marine Corps

こうした能力により、ハリアーは滑走路のない場所や、米海軍の強襲揚陸艦の甲板からの運用が可能になった。本格的な滑走路を備えた航空基地や空港から運用される戦闘機に比べ、実際の戦闘に近い位置にとどまることが可能になったのだ。

ハリアーのパイロットを務めた経歴を持つ海兵隊のマイク・ラウントリー退役中佐はウェブサイト「タスク &パーパス」に対し、「ハリアーには飛行場は必要なかった」と振り返った。

「必要なのは機体を操縦する海兵隊員」と、未整備の着陸地点で燃料補給や兵器搭載を行う少数の支援要員だけだったという。

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