イラン出身のアーティスト、マルジャン・サトラピさんが56歳で死去 「ペルセポリス」の著者 

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(CNN) 漫画「ペルセポリス」でイラン国民の苦境を世界に訴えたイラン系フランス人のアーティストで、活動家でもあったマルジャン・サトラピさんが死去した。享年56。

フランス大統領府は4日、死去を発表した声明でサトラピさんの作品を称賛。「世界中の人を魅了した」とたたえた。

「サトラピさんの死去により、フランス文化をけん引した人物、自由への飽くなき情熱を持った芸術家が失われた。その作品は普遍的なメッセージを伝え、国際的に大きな称賛を集めた」とも指摘した。

サトラピさんは1969年11月22日、イラン北部ラシュトで政治活動に積極的な左派の家庭に生まれた。わずか10歳の時、民衆蜂起をきっかけにイランの王制が打倒されてイスラム共和国が樹立され、人生が一変した。

女性や少女の権利は79年を境にすぐに制限された。サトラピさんはベール着用を強いられ、学校では男の子の友だちから隔離され、抑圧に苦しむ大人たちの姿を目の当たりにしなければならなかった。

後年、サトラピさんは休み時間に女子同級生たちとベールを脱ぎ、結び合わせて縄跳びのロープを作った経験を回想。他の数え切れないほどの場面とともに漫画「ペルセポリス」に描いた。大きな話題を呼んだこの2000年の漫画は、子どもの目を通じて革命を描き出している。

漫画「ペルセポリス」/Adam Berry/Getty Images
漫画「ペルセポリス」/Adam Berry/Getty Images

「ペルセポリス」ではサトラピさんの反骨精神が心を打つ誠実さとユーモアで捉えられているが、両親は政権に問題視されることを恐れ、1984年にサトラピさんを海外へ送り出した。

オーストリアで激動の数年を過ごし、一時はホームレスになって気管支炎で入院する経験もした後、美術を学ぶためイランの首都テヘランに戻った。学業を終えて短期間、結婚生活を送ったものの、94年にイランを離れてフランスに永住した。

「ペルセポリス」は2007年、サトラピさんとバンサン・パロノー氏が監督を務めて映画化され、同年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。アカデミー賞にもノミネートされた。

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