白央さんは前回のコラムで『かもめ食堂』を挙げられていました。私もかつて『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』の中に出てくる叉焼飯(チャーシューハン)を取り上げましたし、この映画のファンの方は、何度も何度も叉焼飯を食べにいったことと思います。
私も、都内に新たに叉焼飯が食べられるレストランができたと聞けば、時間を見つけてせっせと通っています。
最近行ったところでおいしかったのは、高田馬場にある「粤熹粥檔(ユキ セイコンジュク)」というお店のものでした。このお店、実は叉焼飯屋ではなく、お粥屋なんですね。この前行ったときは2人でしたので、海鮮粥と叉焼飯とシェアしてみましたが、ここの叉焼飯がかなりおいしかったです。
好みにもよりますが、肉の脂身が少ないこと。そして、よく味がしみ込んでいること。何より、肉の量が多い!ほかのお店の1.5倍、もしかしたら2倍くらいあるのではないかと思えるほどです。
卵については、目玉焼きではなく、炒り卵風のものだったのは、ちょっとほかのお店とは違うところですが、香港では、スクランブルエッグ的なものと一緒に叉焼が炒められているほうの叉焼飯もあるくらいですから、そういう感覚でも味わえます。
上映館では本格香港クッキーの販売も
映画の中の食でいうと、最近は香港映画に良い作品が多すぎて。特に3人のろう者が主人公の青春ドラマ『私たちの話し方』と、借金を抱えて、ブライダル業から葬儀業界へ鞍替えした主人公と、「葬儀道士」の師匠、そしてその息子や娘などとの葛藤を描いた『旅立ちのラストダンス』などは、もう会う人会う人にお勧めしたい作品です。
その中にも、たくさんの食事シーンが出てきます。『私たちの話し方』では、3人が屋台で食事をするシーンで、いろんな心の変化が描かれますし、『旅立ちのラストダンス』でも、主人公と師匠は飲茶屋のシーンでお互いの理解が深まります。反対に師匠の家では、少し気まずいことがあったりもするし、師匠の娘は、近所にある高齢の女性がやっているスープ屋に行くことが癒やしにもなっていました。
思い出していると、また観にいきたくなってしまいます。
『旅立ちのラストダンス』では、上映館である新宿武蔵野館で、「香港工房 ホンコンパン屋」の本格香港クッキーセットが売られていました。人気で品切れのこともあるそうです。
エッグタルトは香港風とマカオ風が

筆者提供
「香港工房 ホンコンパン屋」については、前々から噂を聞いていたので、さっそく行ってきました。
場所は北千住駅の東口を出てすぐのところにあります。お店の看板として、大きなメロンパンがかわいい目印になっています。
店の外にある看板を見ると、香港のパンにこんなに種類があるのかと驚きました。私が香港で食べていたのなんて、数種類だったよと。
その中から、自分でも知っていた香港のパンをいくつか購入しました。

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まずなんと言っても、ポーローパオでしょう。漢字で書くと「菠蘿包」。この菠蘿(ポーロー)というのは、パイナップルのことなので、昔は「パイナップルパン」と言ったりもしていたものです。最近は、香港のメロンパン、で通っているような感じですね。
これに、バターがはさまったものは「菠蘿油(ポーローヤオ)」になります。そしてこれに叉焼が入ったものが、「菠蘿叉焼包(ポーローチャーシューパオ)」になります。
私は、菠蘿叉焼包を買いました。中に入っている叉焼は、叉焼まんなどに入っているのと同じ、甘辛く煮たものです。「香港工房 ホンコンパン屋」の叉焼の塩気がちょうどいい。外が甘いので、少しお惣菜っぽさが強い味付けのほうが、個人的に好みでした。
このほか、エッグタルトの「蛋撻(ダンタッ)」もありました。しかも、このお店には、香港風とマカオ風があるではないですか!表面に焼き色がついていてパイ生地なのがマカオ風で、焼き色がついておらず、生地がクッキー状なのが香港風でした。私は普段はマカオ風の方が好きなのですが、今回は香港風にしました。
ココナッツパンというのは初めて買いました。やさしいココナッツの味がしていました。
どのパンもおいしくて、近所にあったら、頻繁に買いにいくのに!と思える味でした。
ちなみに、パイナップルパンが出てくる映画もあるんですよ。『マクダル パイナップルパン王子』という映画です。
このマグダルというのは、子ぶたのキャラクターで、日本でもこの映画のほかに、『マクダルのお話』や『マクダルのカンフーようちえん』などが公開されてきました。昨今、古い香港映画がCSなどで放送されることも増えたので、マグダルも放送されないかな……。

筆者提供

2 時間前
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