『暴力病院 看護助手が精神科で見たもの』(竹書房)。本作は、これまで『精神科ナースになったわけ』や『こころのナース夜野さん』で、精神疾患の患者のために頑張る医療者を瑞々しく描いてきた水谷緑さんが、これまでの作品では描ききれなかった「病院内での暴力」というテーマに踏み込んだ作品です。
なぜ今、このテーマに光を当てたのか。著者である水谷緑さんに、作品に込めた思いを伺いました。
頑張る医療者を取材する中で、真逆な状況や人の存在も
――今回、精神科の医療従事者にスポットをあてて描こうと思われたきっかけや背景をお聞かせください。
水谷緑さん(以下、水谷):編集さんからの提案ですが、あまり漫画で描かれてない内容かと思いましたので描くことにしました。
これまで、精神疾患を持つ患者のために頑張る医療者を取材して漫画に描いてましたが、真逆な状況や人の存在も聞いてはいました。当時は、あまりにも救いがないと思ってしまい、どう描けばいいかわからなかったです。ですが編集さんが質問してくれるおかげで、なんとか描けました。
――どのような医療従事者の方々に取材されましたか。その中でも印象に残っているのは?
水谷:精神科を取材した7年くらいの中で、医療者の方々数十名にお話を聞きました。これまで描いた本では書きにくかった部分をまとめて描きました。1話で描いた「いい人が暴力を振るっている」エピソードが印象的でした。

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【水谷緑】
神奈川県生まれ。著書にTBSでドラマ化された「まどか26歳、研修医やってます!」をはじめ「大切な人が死ぬとき~私の後悔を緩和ケアナースに相談してみた~」「被害者姫彼女は受動的攻撃をしている」「32歳で初期乳がん全然受け入れてません」「私だけ年を取っているみたいだ。ヤングケアラーの再生日記」などがある。

2 週間前
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