低価格帯ノートPCを実機テスト、損しない3製品はこれ 選び方のポイントも解説

1 時間前 1

Henry T. Casey/CNN Underscored

Henry T. Casey/CNN Underscored

(CNN) 低価格帯ノートパソコンの候補に「MacBook」が挙がるとは予想だにしていなかったが、今年発売された「Apple MacBook Neo」が話の流れを一変させた。「iPhone」のプロセッサーで動作するにもかかわらず、手頃な「Chromebook」やノートPCに立ちはだかり、多くの点でそれらを上回っている。

手頃なアップル製ラップトップのエントリーモデルを求めているのでないとすると、優れた低価格ノートPCを探すのは一苦労だ。安価なノートPCやChromebookから、価格相応の見た目と使い心地のものをふるい分けなければならない。そこで筆者は主要なPCおよびChromebookメーカーから手頃な価格のモデル6台を取り寄せ、価格に対して最良の体験を提供するのはどれかを検証した。タッチスクリーンディスプレーを搭載するものもあるにはあるが、高度なパフォーマンスや、Windowsの上位ノートPCのようなゲーミング性能は期待しないほうがいい。

低価格帯ベストChromebook:「Acer Chromebook Plus 514」

Henry T. Casey/CNN Underscored
Henry T. Casey/CNN Underscored

「Acer Chromebook Plus 514」は重要な項目で競合製品を上回っており、お勧めできる低価格ノートPCといえる。低価格のものがほしいという場合、おそらく文書作成、ウェブ閲覧、軽い動画視聴に活用したいはずだ。この三つのカテゴリーで本機は最も近いライバルである「Asus Chromebook Plus CX34」を上回った。

Acerが一番差をつけたのがバッテリー持続時間だ。輝度50%で1080pの動画をループ再生したところ、Chromebook Plusの持続時間は12時間50分で、「Lenovo Chromebook Duet」より1時間以上、Asus Chromebook Plus CX34より3時間以上長かった。テストした低価格WindowsノートPCはどれも8時間19分を下回った。

Chromebook Plus 514はキーボードにも高評価を付けたい。より高価なモデルに期待するような、指に優しい打ち心地を実現している。Asus Chromebook Plus CX34のキーボードと比べるとわずかに優れている程度だが、Asusのモデルはバックライトを備えている。暗い場所や機内でのタイピングが多いなら、Asusがいいかもしれない。

低価格帯WindowsベストノートPC:「Dell 15」

Henry T. Casey/CNN Underscored
Henry T. Casey/CNN Underscored

控えめでシンプルな名前のこの大画面ノートPCは、「Windows 11」を使う必要があるなら最良の選択だ。黒いプラスチック筐体は見栄えがしないかもしれないが、人間工学にもとづいたリフトヒンジがPCの背面を持ち上げてわずかな傾斜を作り出していることで、タイピングしやすくしている。

Windows 11搭載ノートPCの中で最良の体験を提供してくれるDell 15は、570ドル(日本では税込8万8999円)を出しても後悔しない。キーボードは少し弾力があるが、文書作成を片付けるには十分快適だ。トラックパッドとキーボードのバランスも評価できる。

バッテリー持続時間は8時間19分とChromebookには及ばないが、Windows 11搭載機の中では最長だった。

Dell 15を選んだことには、目立った欠点がないことも理由にある。「Lenovo IdeaPad 1i」の画面は極端に青白く、輝度ボタンをいじり続けるほどだった。また、「Acer Aspire Go 15」の最大音量はDell 15より大幅に小さく、映画を大音量で楽しむには物足りない。

低価格ベストMacBook:Apple MacBook Neo

Henry T. Casey/CNN Underscored
Henry T. Casey/CNN Underscored

アップルがわずか599ドル(同9万9800円)のラップトップを本当に作ったことは、驚きだ。学割を使えば499ドルになる。テストした中で最安値ではないが、数百ドルを上乗せする余裕があるなら、これを選ぶべきだろう。

「MacBook Neo」は、テストした他の低価格ノートPCより高いビルドクオリティーを誇る。アルミニウムボディーはしっかりとしていて頼もしい。多くの低価格帯ノートPCとは異なり、シトラス、ブラッシュ、インディゴ、シルバーといったカラーバリエーションも用意されている。

低価格帯ノートPCを長年テストしてきたが、MacBook Neoに関して次に驚いたのは、この価格帯で見た中で最も明るく鮮やかなディスプレーを搭載していることだ。「Lenovo Chromebook Duet」も近いレベルにあるが、タブレットにキーボードを組み合わせた本機の設計は、本物のノートPCとは呼びにくい。フルサイズのキーボードを備えているNeoはキーボードでもDuetを圧倒している。Duetのキーボードは手の小さい人向けと言うほかない。Neoのキーボードは快適で、「MacBook Air」にかなり近い感触だ。他の低価格帯ノートPCに同じことは言えない。

バッテリー持続時間でもNeoは他を凌駕(りょうが)している。1080p動画のループ再生で15時間10分を記録した。2位との差は2時間20分におよぶ。

MacBook Neoのこの比較における唯一の難点は、ChromebookやWindowsのベストノートPCよりやや高額なことだ。しかし、このアップルのまばゆい新製品から得られる価値を考えれば、その差額は十分見合う。

低価格帯ベストノートPCの選び方

Henry T. Casey/CNN Underscored
Henry T. Casey/CNN Underscored

ブランド

同じブランドでも高価格帯ノートPCでの体験をもとに低価格帯のものを選んではいけない。10年以上ノートPCをテストしてきた身として断言できるのは、999ドルのLenovoノートPCは、同社の500ドル以下のモデルとはまったく別物だということだ。Asus、Dell、HPについても同じことがいえる。この価格帯のモデルを買う際には、妥協を減らし、大きなストレスのたまる問題を回避するようにしよう。

PCかChromebookか

MacBookを選ばないなら、Windowsか「ChromeOS」かの選択になる。ウェブブラウザー版の「Word」や「Slack」など、ブラウザーで使えるアプリを活用できる人はラッキーだ。「Chrome」や「Edge」で使えないプログラムに頼っている人は、Chromebookを検討することはないだろう。

ただし、スマホより大きな画面でメールやウェブ閲覧などのオンラインタスクをこなすために安価なノートPCを買うなら、Chromebookを真剣に検討すべきだ。バッテリーテストでWindows 11搭載機を圧倒しただけでなく、ChromeOSはシンプルに使いやすい。GoogleのGeminiを試してみたい人には朗報もある。すべての「Chromebook Plus」では12カ月間、「Google AI Pro」や、2テラバイトのクラウドストレージを利用できる。

デザイン

500ドル以下のノートPCは主に15インチモデルで構成されており、薄さや軽さとは無縁のものが多い。ただし、Chromebookに目を向ければ、AcerとAsus製の14インチ版や、さらに小さいLenovo Chromebook Duetといった例外も見つかる。これがChromebookをより多くの人に勧める理由の一つだが、手の大きい人にはDuetのキーボードは少々窮屈なので見送るほうがいいだろう。

ディスプレー

低価格帯ノートPCの画面はほぼ1080p解像度で、「YouTube」の視聴や日常使いには十分だ。

プロセッサーとRAM

安価なノートPCでまともなマルチタスク性能を求めるなら、「MediaTek Kompanio 838」プロセッサーは避けよう。今回テストしたLenovo Chromebook Duetにはこのプロセッサーと4GBのRAMしか搭載されておらず、Chromeの7個のタブを切り替えようとするだけでもたつくなど、さくさくとしたパフォーマンスとはとても言えなかった。IdeaPad 1iに搭載された「Intel Celeron」プロセッサーも、他機種には及ばなかった。

代わりに「Intel Core」や「AMD Ryzen」のチップと最低でも8GBのメモリーが搭載されたものを探そう。ただし、家で動画編集やプログラミングの仕事をするための手頃なマシンを探しているとしたら、それらをこなしてくれるとは思わないほうがいい。この価格帯では無理な話だ。

MacBook Neoはストレージサイズ以外のスペックカスタマイズにあまり対応しておらず、RAMは8GBに限られるが、テストではそこそこの作業や軽いゲームには十分だった。




本稿はCNN Underscoredのヘンリー・T・ケイシー記者による製品レビュー記事です。

CNN Underscoredが信頼できる理由

製品のテスト・調査・推薦に長年の経験を持つベテランのライターや編集者がそろったCNN Underscoredでは、各記事を丁寧に編集し、製品を適切に調査するよう徹底しています。各製品を正確にテストし、各アイテムの長所・短所を確実に考慮したうえで最良の製品のみを推薦できるよう、適宜第一人者の専門家にも話を聞くようにしています。

Amazonのアソシエイトとして、CNN.co.jpは適格販売により収入を得ています

「Underscored」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

記事全体を読む