北京(CNN) 米国のトランプ大統領は現地時間15日の午後、中国・北京を後にした。米中を険悪な関係に陥らせてきた難題が解決したとの明確な兆候こそなかったものの、中国の習近平(シーチンピン)国家主席との関係には新たな安定がもたらされた。少なくとも現時点では。
両首脳は2日間にわたる集中的な二国間会談の中で、イランや台湾から貿易に至るまで、幅広い課題について協議した。しかしそこには、ソフトな外交を打ち出す華やかな演出も見られた。長年ライバル関係にある両国のトップが北京で顔を合わせるのはほぼ10年ぶりだった。
2017年の前回訪中以来、トランプ氏は世界における米国の役割を再定義してきた。一方、習氏は国内での権力を強化し、中国のハイテク化を推進してきた。
「我々は、他の人々では解決できなかったであろう多くの異なる問題を解決した。両国の関係は非常に強固なものとなっている」。トランプ氏は15日の二国間協議の冒頭でそう述べたが、具体的にどのような問題を解決したのかについては言及しなかった。
ここ数年の両国関係の悪化ぶりを踏まえると、両首脳が互いを温かく称(たた)え合い、両国関係の重要性に合意して会談を終えたという事実は、世界が地政学の沈静化を切望する現状にあって事態が安定化に向かっていることを示す証拠となる。
今回の目まぐるしい首脳会談の背景には、米国とイスラエルによるイランとの戦争が影を落としていた。習氏が何らかの支援を秘密裏に行い、この数カ月にわたる衝突の収束に協力するのかどうかを巡ってはこれまで疑問の声も上がっていた。現時点で戦争は終結の見通しが立たず、世界経済を混乱に陥れている。
トランプ氏が訪中に先立って約束した大規模な貿易協定の詳細は依然として不明確なままだ。同氏や一部の政府高官からは大掛かりな発言がなされたものの、実質的な発表は未だなく、中国側からも確認されていない。
習氏が優位に立って会談に臨んでいるのではないかとの懸念が専門家やアナリストの間で広まる中、同氏は台湾問題に関して強気の姿勢を示した。
とはいえ今回の訪問は、険悪な米中関係の雰囲気をリセットする機会ともなった。習氏は文字通り、そして比喩的な意味でも「レッドカーペット」を敷き、来賓(らいひん)を魅了。温かい交流を演出した。
「これは歴史上、非常に重要な瞬間として記憶されるだろう。そして何よりも、互いへの敬意が示された素晴らしい瞬間だった」。トランプ氏はFOXニュースのインタビューでそう振り返った。

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