バンクシーの新作がロンドンに出現。視界を奪われた像に「奈落へと踏み出していく国家主義?」

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英ロンドン中心部ウェストミンスターのウォータールー・プレイスに、覆面アーティスト・バンクシーが新しい彫刻作品を設置した。

新作は、旗を片手に持った人物が、肩をいからせて前進する様子を描いた像だ。この人物は、自分が持っている旗で顔が隠れ、視界を奪われた状態で、踏み出した片足が台座からはみ出ている。

バンクシーは4月30日に、この像の動画や画像を自身のInstagramとWebサイトに掲載し、自らの作品であることを認めた。動画には、夜間に設置した時の様子も映っている。

また、バンクシーの関係者はBBCに、像は29日早朝に設置したとコメントした。

バンクシーはグラフィティなどのアート作品を、街中の壁など描く神出鬼没のスタイルで知られる。作品の多くが社会風刺や政治批判などのメッセージを含んでいる。

ウォータールー・プレイスはバッキンガム宮殿やセント・ジェームズ・パークに近く、周辺にはウィンストン・チャーチルやエドワード7世、フローレンス・ナイチンゲールやクリミア戦争記念碑など、大英帝国の英雄や政治家を称える像がある。

バンクシーの投稿した動画には、近くにいた人がこの像についてどう思うかを尋ねられ「好きじゃないね」と答える場面もある。

バンクシー自身はこの作品のタイトルや意味が込められているかを明かしていない。

しかし、世界の大国が「自国第一主義」を掲げ、ウクライナやイラン、ガザなどで戦争が起きている中で、作品には「前が見えていない無批判な愛国主義を描いたのでは」「奈落へと踏み出していく国家主義?」「完璧なタイミング」などのコメントが寄せられている。

他にも「旗に何のアイデンティティも描かれていないのは、どの国でもなく普遍的な意味を持つ」という意見も投稿されている。

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