(CNN) トルコへのF35ステルス戦闘機の売却を検討しているとのトランプ米大統領の発言から数時間後、イスラエルのネタニヤフ首相は7日、売却に反対する考えを明らかにした。ただ、トランプ氏との間で生じている亀裂については重大視しない姿勢を示した。
ネタニヤフ氏はCNNのインタビューで、F35の売却で「トルコが米国の友好国になるわけではない」と警告。トルコのエルドアン大統領との対立が激化する中、トルコ政府を「米国を憎むムスリム同胞団の影響下にある政権」と形容した。
ネタニヤフ氏はエルドアン氏について、「米国の模範的な同盟相手とは言いがたい」とも述べ、「彼は唯一無二のユダヤ人国家である我が国を破壊すると脅している」と指摘した。
トルコのフィダン外相は先週、CNNトルコとのインタビューで、イスラエルは「もはや耐えられない人類の重荷になっている」と発言。これに対し、イスラエルの外相が「教科書的なジェノサイド(集団殺害)扇動」と非難する事態になっていた。
ネタニヤフ氏は「これは平和と安定のための力ではない。トルコにその力を与えれば、後に侵略が待ち受けている」とも述べた。
また、トルコへの戦闘機売却を見送るようトランプ氏に直接要請したことを明らかにし、売却を行えば「中東の勢力均衡が崩れる」との認識を示した。
ただ、トランプ氏はNATO(北大西洋条約機構)首脳会議の一環でトルコを訪問中で、1期目在任中に導入したトルコへの戦闘機売却禁止措置を撤回する意向を示している。トルコを米国の「並外れた」同盟国と評する場面もあった。

トルコのアンカラにある大統領宮殿で会談を行うトランプ米大統領とトルコのエルドアン大統領=7日/Jonathan Ernst/Reuters
トランプ氏は先週末には、ネタニヤフ氏は「誰がボスか分かっている」と発言したものの、ネタニヤフ氏はトランプ氏との亀裂を重大視しない姿勢を示し、主な問題については「見解が一致している」と説明した。
ネタニヤフ氏は「トランプ氏は米国の大統領だ。米国にとって良いことをする」「私はイスラエルの首相であり、イスラエルにとって重要なことをする。ほとんどの場合、これらは一致する」としている。
ネタニヤフ氏はオバマ元米大統領の下で成立したイランとの核合意を公然と批判していたが、今回の停戦合意についてはこれまでのところ非難を控えている。停戦合意により、ネタニヤフ氏が継続を主張していた戦争には終止符が打たれ、イランの石油販売に対する長年の制裁はホルムズ海峡の開放と引き換えに解除された。双方が恒久的な停戦に達した場合、追加で数千億ドル規模の制裁緩和が行われる可能性も示唆されている。

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