母親の“自己中心性”は娘の感情の育ち方と関係するのか
研究チームが注目したのは、娘から見た「母親のナルシシズム傾向」と、娘自身の「感情の安定性」の関係です。
彼らは、母親を自己中心的で共感性に乏しいと感じている娘ほど、感情を安定して保つ力が低くなる可能性があるのではないかと考えました。
そこでキング・ファイサル大学に通う18〜24歳の女子大学生416人を対象に、2023年1月末から4月までの約3カ月間、電子質問紙と紙の質問紙を用いて調査。
参加者は、母親について「支配的か」「傲慢か」「自分が常に正しいと思っているか」「感情的に反応しやすいか」「搾取的か」「不寛容か」などの項目に回答しました。
また同時に、自分自身の感情をどれくらい安定して保てるか、対人関係の中で感情を調整できるかも回答しています。
その結果、全体として、学生たちは母親のナルシシズム傾向を「低い」と評価していました。
ただし、「感情的に反応しやすい傾向」を示す興奮性の項目だけは中程度でした。
また、学生自身の感情の安定性も全体としては中程度でした。
一方で、重要な結果として、母親のナルシシズム傾向を高く感じている学生ほど、自分自身の感情の安定性が低い傾向が見られました。
では、どのような母親の特徴が、娘の感情の安定と特に強く関係していたのでしょうか。次項で見ていきましょう。






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