ショウジョウバエは「13G」の”超重力”に耐える

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ハエに超重力環境を経験させるとどうなるのか

宇宙生物学というと、多くの人は無重力環境を思い浮かべるでしょう。

実際、これまでの研究の多くは「重力を失うと体に何が起きるか」に集中してきました。

しかし宇宙飛行士は、打ち上げや地球への再突入時に3〜4G程度の強い重力を受けます。

また戦闘機パイロットは、急旋回のたびにさらに高いGへ日常的にさらされています。

それにもかかわらず、「重力が強くなったとき、生物の体はどう変化するのか」は、意外なほど詳しく分かっていませんでした。

そこでUCRチームは、ショウジョウバエを使った“超重力実験”を行いました。

研究チームが用意したのは、直径30cmの円盤を高速回転させる自作の遠心装置です。

小さな試験管に入れられたハエたちは、回転による遠心力によって、まるで地球よりはるかに強い重力を受けているかのような状態になります。

研究では4G、7G、10G、13Gの4段階の環境が作られました。

そして研究チームは、ハエの「負の走地性」を利用して運動能力を調べました。

負の走地性とは、本能的に上へ登ろうとする性質のことです。

ハエを試験管の底へ落として登る速さを測ったり、刺激を与えずに自由に動かしたりすることで、運動能力や日常的な活動量を詳しく調べたのです。

では、24時間、それぞれの重力を経験したハエには、どんな変化が生じたのでしょうか。

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