サッカー・イラン代表、W杯試合直後のメキシコ移動は予定通りと米国が説明 監督は不満を吐露

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(CNN) サッカーのイラン代表がワールドカップ(W杯)初戦後に米ロサンゼルスを早々に離れたのは、当初の予定通りだったと米政府が説明している。ただ実際には、チーム側からはこの移動に対する不満の声が上がっている。

イラン代表の監督と選手たちは、ニュージーランドと2―2で引き分けた後の15日深夜、メキシコのティフアナにあるトレーニング拠点へ戻るため飛行機に乗らなければならなかったことに不満を表明した。アミル・ガレノイ監督は、チームはカリフォルニアで1泊してからティフアナへ戻る予定だと認識していたにもかかわらず、試合直後にすぐ飛行機へ乗るよう指示されたと明らかにした。

AP通信によると、ガレノイ氏は次のように述べた。

「体力を回復する時間すら与えられなかった。今日の試合後、『すぐに出発しなければならない』と言われた。私たちにとって回復の時間は非常に重要だが、飛行機に乗ってティフアナのキャンプへ戻るよう求められ、本当に困惑している」

CBSニュースが15日に放送したインタビューで、大会のセキュリティーを担当するタスクフォースのトップを務めるアンドリュー・ジュリアーニ氏は、イラン代表について「試合当日の夜に出発する」と述べていた。

国土安全保障省の報道官はCNNに対し、イラン側はその条件に同意していたとの認識を示した。

W杯を巡っては、イランと米国の間で他にも堂々巡りの議論が繰り返されてきた。数カ月にわたる両国間の武力衝突が、W杯というスポーツの祭典にも影響を及ぼしている形だ。

紛争終結を目指す枠組み合意への署名が週内にも行われるとみられる一方、イラン代表は自国と交戦状態にある国で開催されるW杯に出場するという前例のない状況に直面している。大会に向けたチームの準備は困難を極め、直前になってトレーニング拠点を米アリゾナ州トゥーソンからティフアナへ移転する事態にも見舞われた。

ここ数カ月間、戦争への抗議としてイランがW杯に出場しないのではないかという臆測が流れた。ある時点では、試合を米国外で開催することについての協議も行われていた。しかし最終的にチームは参加を決め、予定どおり米国内でグループステージの3試合を戦うことになった。ニュージーランドと引き分けた15日の試合と21日のベルギー戦はロサンゼルスで、その後26日のエジプト戦はシアトルでそれぞれ行われる。

それでもチームはビザ問題に苦しめられている。代表チームの一部メンバーは、試合のために米国へ入国することを認められなかった。イラン向けのチケット割り当ても国際サッカー連盟(FIFA)によって取り消され、試合観戦目的の渡米を希望していた多くのイラン人ファンは渡航禁止措置の影響を受けた。米国内のイラン系コミュニティーも複雑な感情を抱えている。こうした事情により、今回のW杯はイラン代表にとってこれまでのところ非常に厳しい大会となっている。

米国政府は、試合後にイラン代表が直接ティフアナへ戻る計画は当初から決まっていた可能性があるとしているが、代表チームはこの決定に不意を突かれたようだ。

AP通信によると、ガレノイ監督は「とても奇妙に思う。まるで別の誰かが我々の計画を立てているかのようだ。我々のための意思決定が別の場所で行われている。本来なら試合の2日前に現地入りする予定だった。今夜はここに滞在して体力を回復し、明日の昼に戻るはずだった。(変更の)理由はまったく見当も付かない」と述べた。

「恐らく我々は、W杯で最も不当な扱いを受けているチームだろう」(ガレノイ氏)

CNNは、イラン代表が深夜にロサンゼルスを離れた件について、FIFAにコメントを求めている。

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