エルニーニョ現象、想定より早く発生する確率高まる 史上最強の可能性も

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(CNN) 太平洋ではエルニーニョ現象が予想以上に急速に進行しており、秋から冬にかけて歴史的にまれで強力な「スーパーエルニーニョ」となる可能性が高まっている。米海洋大気局(NOAA)気候予測センターが14日に発表した報告書で明らかになった。エルニーニョ現象のピークが強い、あるいは非常に強いレベルに達する確率は3分の2だという。

エルニーニョ現象は、熱帯太平洋の海水温が上昇し、大気全体の風のパターンに変化をもたらすことで発生する自然の気候サイクル。この現象は、世界中の気象に波及効果をもたらす。

一部地域では干ばつや熱波が発生し、山火事の危険性や水不足への懸念が高まる一方で、豪雨による洪水に見舞われる地域もでてくる。エルニーニョ現象の広範囲にわたる影響は、大西洋のハリケーンシーズンにも波及する可能性があるほか、人為的な気候変動によってすでに上がっている気温をさらに上昇させる。エルニーニョ現象が強力になればなるほど、これらの影響が発生する可能性は高くなる。

スーパーエルニーニョの可能性高まる

長方形で示されている部分は、エルニーニョ現象の発生を予測するために海面水温が観察されている太平洋の海域/CNN Weather
長方形で示されている部分は、エルニーニョ現象の発生を予測するために海面水温が観察されている太平洋の海域/CNN Weather

エルニーニョ現象は約2~7年おきに発生し、9~12カ月間続く。弱いエルニーニョは、平均水温を0.5度以上上回る状態が長期間続くことで発生し、平均水温を2度以上上回ると非常に強いスーパーエルニーニョ現象とみなされる。

現在の平均水温は0.5度の閾値をわずかに下回っているが、気候予測センターが14日に発表した月次報告書によると、来月には閾値を超える見込み。6月までエルニーニョ現象も、水温の低い状態が続くラニーニャ現象も発生しない中立状態が続くと予測していた先月の報告書からは大きな変化だ。

その後エルニーニョ現象は夏から秋にかけて強まる確率が高いとされ、冬まで続く可能性も96%に上昇。ほぼ確実となった。

信頼性の高いコンピューターモデルの中には、今年のエルニーニョ現象が史上最強となる可能性を示すものもある。発生すれば、1950年以降のNOAAの記録で最強だった2015~16年以降で初めてのスーパーエルニーニョとなる。過去をさかのぼれば1997~98年、82~83年、72~73年にもみられた。

たとえ今回のエルニーニョ現象が「スーパー」の域に達しなかったとしても、強力になる見込みは高い。それがもたらす可能性の高い影響は、世界的熱波だ。エルニーニョ現象により、2026年または27年が観測史上最も暑い年となる確率は上昇している。NOAAは11日、今年が観測史上5位以内の暑さを記録する可能性が「極めて高い」と述べたが、この見立てはエルニーニョによる温暖化という不確定要素を織り込んでいない。

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