(CNN) 世界最高峰エベレストのベースキャンプ。標高5300メートルを超える地点に、シェルパを含む数百人の登山者が集結している。春の登山シーズンの幕開けとともに山頂を目指す登山者たちだが、一つ問題が浮上している。巨大なセラック(氷河の塊)が山頂までのルートを塞いでいるのだ。
現状、登山者たちはセラックが徐々に崩落して道が開けるのを待つしかない状況に陥っている。
「アイスフォール(氷瀑<ひょうばく>)・ドクター」と呼ばれる高山作業の専門家たちはすでに数週間前から現地入りし、悪名高いクンブ氷瀑でのセラックの位置をマッピングする作業に従事している。氷河が急峻(きゅうしゅん)な地形を形成するクンブ氷瀑は、エベレストルートの中でも最も危険なセクションの一つとされる。
シーズン開始時、通常であれば「ドクター」たちが、登山者たちのためにロープや梯子(はしご)などの装備を設置してルートを「整備」する。しかし今年は、不安定なセラックのため、まだそれができていない。
「ドクターたちはあらゆる手段を尽くしている。最新技術、3D画像、ドローン(無人機)など、あらゆるものを使って、セラックが実際に崩落するタイミングや可能性、そして安全に登頂できる状態になるかどうかを正確に把握しようとしている」。エベレスト登頂を目指す登山者のガイドに携わるAGAアドベンチャーズの共同オーナー、アドリアナ・ブラウンリー氏はそう語った。
「塩を使うなど、いくつかのアイデアが出ているが、自然の成り行きに任せるしかない」「山がノーと言えば、それはノーだ」。ブラウンリー氏はそう付け加えた。
こうした理由から、ベースキャンプは日に日に登山者が増える状況となっている。ルートが最終的に開通した場合、山頂付近は登山者でごった返す恐れがある。
CNNはネパール観光省と、アイスフォール・ドクターを監督するサガルマータ汚染管理委員会にコメントを求めた。

4 週間前
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