その赤い「生」ハンバーグ食べないで。客が仕上げるレア提供の店、SNS映えで人気も「O157で食中毒」の危険が…

2 週間前 4

ハンバーグを内部がレアな状態で提供し、客が自分で鉄板や焼き石で仕上げる――。そんな飲食店が、SNSで話題になることが多い。

中が赤いハンバーグがジュージューと焼け、肉汁がしたたる様子に、グルメ系インフルエンサーの賛辞も重なると、すぐにでも店に行きたくなるかもしれない。

だが、少し待ってほしい。

生の牛肉は、少量でも重い食中毒を引き起こすO157(腸管出血性大腸菌)などに汚染されている可能性がある。

レア提供⇨自分で焼く店、過去に保健所指導や食中毒で営業停止も

内部がレアな状態のハンバーグを提供し、客が自席で自ら加熱する方式の店舗で食中毒が起きた事例は複数ある。

神奈川県横浜市は4月30日、O157による食中毒が発生した市内の飲食店に対し営業禁止処分を下したと発表した。発表によると、3月15日と20日に店を利用した2人の客が、腹痛、水溶性下痢、血便等の症状を訴えたという。

当該店舗はオープン時のプレスリリースに「通常のハンバーグ店とは違い、当店はお客様ご自身で焼きながらお召し上がり頂く『焼肉スタイル』」としていた。

また、2024年には千葉県のハンバーグレストランで大規模な食中毒が発生したことを思い出しておきたい。

千葉日報の記事(2024年9月11日)によると、船橋市のハンバーグレストランで食事をした客らが下痢や腹痛などの症状を訴えた。

いずれも「飲めるハンバーグ」というメニューなどを食べていたという。

国立保健医療科学院の健康危機管理支援ライブラリーによれば、患者被害報告数は52名で、当該店舗は3日間の営業停止処分となった。また、「ハンバーグは中心温度75℃を満たさない状態で提供」されていたとしている。

他にも、東京都下のハンバーグ店について、SNSで「生焼けでは」との批判が拡散されたことをきっかけに保健所から指導が入り、レアハンバーグのメニューを発売中止したと店が発表したケースもあった。

厚労省「お肉はしっかり焼いて」生焼けハンバーグに注意喚起

厚生労働省食品安全情報のXアカウントは、6月12日に「【#腸管出血性大腸菌 (#O157 など)にご注意!】」として、「お肉はしっかり焼いてたべようね」と書かれた、個人用の丸い鉄板上の生焼けハンバーグに「×」印がついたイラスト入りの画像を投稿した。

投稿では「#生焼け のハンバーグなどのお肉を食べたことによる #食中毒 が発生しています。中心部までしっかり焼いて食べましょう!」として、注意を呼びかけている。

画像には「細菌やウイルスははじめからお肉についていることがあるので、新鮮であっても生やよく焼けていないお肉を食べると食中毒をおこすことがあります」と記載されている。

また、厚生労働省のパンフレット『お肉の食中毒を避けるにはどうしたらよいの?』には、「ハンバーグを焼く時に注意すべきことは?」という問いに対する回答として「多くの病原体は、75度で1分間以上の加熱で死滅するので、中心部まで、火を通すことが重要です」としている。

記事全体を読む