きょうだいで張り合う子は実は自己肯定感が低かった

9 時間前 3

「仲良し・険悪」の物差しに2つの目盛りを足した

アフガニスタンのカブールの通りで撮られた、男の子と女の子のきょうだいです(カブールのカラ・イ・シャダ地区)。アフガニスタンのカブールの通りで撮られた、男の子と女の子のきょうだいです(カブールのカラ・イ・シャダ地区)。Credit: Paulrudd / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

研究チームが注目したのは、小学校の中ごろから思春期にかけての時期です。

この時期には、友だちとの関係や「自分とは何者か」という感覚が大きく揺れ動いていきます。

そのため、きょうだいとの張り合いや、けんかをどう収めるかが特に大事になる、というのが研究チームの考えです。

そこで今回は、きょうだい関係を4つの物差しで測りました。

温かさ、敵意、張り合い(ライバル心)、そしてけんかの収め方(対立の解決)です。

けんかの後の男の子と女の子のきょうだいを描いた、エヴァリスト・カルパンティエの絵です。けんかをどう収めるかも、今回きょうだい関係を測った物差しの1つです。けんかの後の男の子と女の子のきょうだいを描いた、エヴァリスト・カルパンティエの絵です。けんかをどう収めるかも、今回きょうだい関係を測った物差しの1つです。Credit: Évariste Carpentier / Wikimedia Commons(Public domain)

対象は、ドイツの子ども657人です。

平均年齢は約11歳で、日本でいえば小学校高学年くらいにあたり、男女はほぼ半々でした。

分析では、4つの物差しの組み合わせが似た子ども同士を、いくつかのグループにまとめました。

これは潜在プロファイル分析と呼ばれる統計の方法です。

たとえるなら、身長・体重・足の速さ・握力を測って、似た体格の子を同じチームに分けていくような作業です。

どのグループに入るかがはっきりしない子もいるため、その迷いの分も計算に織り込んで比べています。

比べたのは、人への思いやりの行動(向社会的行動)、よくけんかをするといった問題行動、自己肯定感(自尊感情)の3つです。

きょうだい関係も、この3つも、子ども自身がアンケートに答えたものです。

つまりこの研究は、「張り合い方」まで見たとき、きょうだい関係と子どもの心の結びつきがどう見えるかを確かめたのです。

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