NASA、原子力火星探査機「SR-1フリーダム」を2028年打ち上げへ

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(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のアイザックマン長官は24日、ワシントンで開催されたイベント「イグニション」で、月面基地に関する刷新計画を含む野心的なビジョンを発表した。中でも注目されるのは新たな原子力火星探査機で、2028年までの打ち上げを目指すとしている。

NASAは長らく、宇宙飛行士が月面で恒久的に生活し勤務できる基地の建設を目指してきた。その取り組みのスケジュールとロードマップがこの日、初めて明らかにされた。

「月面基地が一夜にして出現することはない」とアイザックマン氏は述べ、「今後7年間で約200億ドル(約3兆2000億円)を投資し、数十のミッションを通じて建設していく」と語った。

昨年12月に就任したアイザックマン氏が発表したその他の計画の中には、はるかに厳しい期限が設けられているものもある。中でも注目されるのは新たな原子力火星探査機で、2028年までの打ち上げを目指すとしている。

こうした技術革新に資金を調達し、実現へと導く道筋はおおむね不透明で、摩擦がないわけでもない。しかしそれらはアイザックマン氏が描いた変革的な計画の核心を示すものだ。同氏はNASAの科学探査と有人宇宙飛行の取り組みに緊迫感を入れ込もうとしている。

新たな火星ミッション

アイザックマン氏が「スペース・リアクター1・フリーダム(SR-1フリーダム)」と命名した28年の火星ミッションは、宇宙空間で初めて原子力電気推進(NEP)技術を活用する。

アイザックマン氏はNEPの積極的な推進者で、同技術は深宇宙探査ミッションに適した非常に効率的なエンジンの実現をうたう。一方で設計上の困難な課題を抱えており、核システムの打ち上げに伴う放射能などのリスクに加え、コストが高くなる可能性もある。

SR-1フリーダムミッションの目的は、NEPの実現にとどまらない。

同機は、以前に「スカイフォール」と呼ばれるミッションの一環として発表された目標を引き継ぐことになる。このミッションは、火星で初めて制御飛行に成功した探査機「インジェニュイティ」に続く形で、火星表面にヘリコプターを展開することを目的としている。

SR-1フリーダムミッションで得られた知見は、月面に核分裂炉を設置するというNASAの計画にも活かされる予定だ。この核分裂炉は、昼夜を通じて月面基地に電力を供給するもので、NASAは30年までに打ち上げる意向を明らかにしている。

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