【魔女の宅急便】グーチョキパン店の「モデル」と噂の建物はどこにある?

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日本テレビ系の「金曜ロードショー」で5月8日午後9時、『魔女の宅急便』が放送されます。宮﨑駿監督が1989年に手掛けたスタジオジブリのアニメ映画。故郷を離れて魔女修行をする13歳のキキに感情移入した人も多いでしょう。そんな名作の知られざるトリビアをご紹介しましょう。

宮﨑監督がカルチャーショックを受けたヴィスビューの町とは?

キキが暮らすことになるのは、海沿いの大都会・コリコ。おソノさん夫婦が暮らす「グーチョキパン店」の離れに下宿しますが、このお店にはモデルがあるとファンの間でささやかれています。
 
その建物があるのは、北欧のスウェーデンのゴッドランド島です。この島にある城塞都市ヴィスビューはハンザ同盟時代の歴史的な町並みで知られ、1995年にはユネスコの世界遺産にも指定されています。
 
宮﨑監督は1971年に初めて海外旅行をして、スウェーデンを訪問しました。同国の児童文学『長くつ下のピッピ』のアニメ化に向けたロケハン(舞台となる場所の調査)のためです。このときは原作者の許可が下りず、アニメ化は断念することになりましたが、宮﨑監督はヴィスビューの町並みに「グリムやアンデルセンの世界が本当にあるんだ」とカルチャーショックを受けたそうです。
 
そして『魔女の宅急便』の制作の際にもヴィスビューの町並みがモデルとなりました。「コリコの町も、ヴィスビューで見たことが参考になっています」と後に宮﨑監督は明かしています。1988年5月、作画監督の大塚伸治さんら計5人のスタッフがストックホルムとヴィスビューに約8日間滞在して、町並みや家々など風景を中心に写真を撮影して資料を収集しました。

グーチョキパン店のモデルになったと言われる建物は?

キキが暮らすグーチョキパン店は赤い三角屋根と棟同士が直角に交わる構造が特徴的です。それとそっくりだと、ジブリファンの間で話題になっている建物がヴィスビューに存在します。

それが「アグレルスカ庭園」です。スウェーデン語版のWikipediaによると5つの建物が連なった構造で知られ「ヴィスビューで最も保存状態の良い中世の商人邸宅」と言われているそうです。Googleマップで確認すると、ディテールは違うものの三角屋根や建物の構造がよく似ていることが分かります。

制作陣からは、この建物がモデルであるとの声明は見当たりませんでしたが参考にした可能性は大いにありそうです。北欧旅行の際にはヴィスビューの町を訪れてみると、『魔女の宅急便』に登場する景色を実際に目にすることができるかもしれませんね。

参考文献

・高畑勲、宮崎駿、小田部羊一『幻の「長くつ下のピッピ」』(岩波書店)

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