
同時期に実施された世論調査でありながら、報道機関によって大きな開きが生じている高市内閣の支持率。閣僚の不祥事や政権の物価高対策に厳しい評価が下される一方で、高支持率を維持する結果も発表されています。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、報道各社の世論調査を比較しつつ、内閣支持率と個別の政策や閣僚人事に対する評価の食い違いを指摘。さらに年代別の支持率にも目を向け、自身の実感とあまりにかけ離れた調査結果に率直な疑問を投げかけています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:別世界の世論調査
これまで会ったこともない「高市早苗が好きだ」という人
今回も簗大臣を問題視する声が8割弱と、共同通信、産経新聞、読売新聞らと足並みを揃えているだけでなく、もう1人の「裏金議員」である関芳弘文科大臣の人事についても、65.9%が問題視しています。その結果、今回の高市首相による内閣改造について、「評価する」28.0%。「評価しない」が50.6%と、政治の実態に即した回答が得られているのです。
「裏金議員」を2人も入閣させただけでなく、その2人の不祥事が揃って発覚し、1人は事実上の更迭に追い込まれ、もう1人も絶賛炎上中なのですから、こんな人事に「NO!」を突き付ける回答者が5割を超えるのは当然です。しかし、これまた不思議なことに、前回より1ポイント増の「62.6%」という高い内閣支持率を報じたFNNが、9月の内閣改造の前に実施した世論調査を見てみると、「裏金議員の入閣」に「反対」と回答した人が71.6%と7割を超え、「賛成」の20.9%のトリプルスコアを叩き出していたのです。
7割超の人が反対した人事をシレッと実行し、その「裏金議員」が2人揃って問題を起こしたのに、内閣支持率は下がるどころか1ポイント増の「62.6%」って、一体どんな魔法を使ったのでしょうか?もちろん今回と前回、まったく同じ人たちに聞いたわけじゃないので、回答に一貫性がなくても多少は許容範囲です。
でも、ここまで真逆なのは天変地異レベルの異常事態です。それに、そもそもの話として「裏金議員を大臣にするなんてとんでもない!」と思っている国民が7割以上いると推測するのは、普通に考えて極めて現実的なのです。
それなのに、そんな人事を強行した高市内閣の支持率が1ポイントと言えどもアップするなんて、こんなの前後左右ついでに斜め上からも、どこからどう見ても現実的にありえません。事実、共同通信や時事通信のように、ちゃんと実態に即した内閣支持率を報じている媒体もあるのですから、この期に及んで「62.6%」だなんて、盛るにしても程度をわきまえてほしいです。
ちなみに、この「62.6%」という考えられない内閣支持率を報じた産経新聞とFNNの合同世論調査では、高市内閣を「支持する」と回答した人の年代別の割合を次のように発表しています。
18~29歳:70.7%
30代:70.2%
40代:63.6%
50代:68.3%
60代:65.3%
70歳以上:50.0%
これが事実だとすると、18歳から39歳までは10人に7人が高市支持者ということになりますよね?でも、あたしは今まで、高市内閣を支持するという人にも、高市早苗を好きだという人にも、1人も会ったことがありません。あたしの知り合いにも自民党の支持者は一定数いますが、そういう人たちの大半は石破茂前首相の支持者であって、現在の高市首相には否定的な人ばかりです。
一体、どこの別世界で世論調査を実施すれば、ここまで現実とかけ離れた結果が出るのでしょうか?夢の国でしょうか?それともパラレルワールドでしょうか?まさに異次元な今日この頃です。
(『きっこのメルマガ』2026年10月21日号より一部抜粋・文中敬称略)
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