食べる量が同じでも夜型は朝方に比べお腹に脂肪が偏りやすい

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夜型は朝に少なく、夜に多く食べてしまう

人の睡眠時間の傾向は、一般に「朝型」「夜型」などと表現されます。

専門的には、このような眠る時刻や起きる時刻の個人差をクロノタイプ(chronotype)と呼びます。

過去の研究では、夜型の人は食事の時刻も遅く、朝食を抜きやすいことや、野菜や果物の摂取が少ない傾向が報告されていました。

一方で、食事を取る時間帯が、詳しい体脂肪の分布や血液中の代謝指標とどのように関係するのかは、十分に調べられていませんでした。

そこで研究チームは、ニュージーランドに住む18~45歳の健康な女性287人を対象に、睡眠、食事、体組成、血液指標をまとめた調査を行ったのです。

研究チームは、過去4週間の就寝・起床時刻の中央にあたる「睡眠中央時刻」を基準として、これが午前3時より前なら朝型、午前3時から5時までなら中間型、午前5時より後なら夜型と分類しました。

たとえば、午前1時30分に眠り、午前9時30分に起きる人は、単純な睡眠中央時刻は午前5時30分となるため、夜型に分類されます。

研究チームは参加者287人を、朝型35人、中間型155人、夜型97人に分類しました。朝型の人数が少なかったため、主要な分析では朝型と中間型を合わせた190人と、夜型97人を比較しています。

各参加者には、平日3日と週末2日の計5日間、食べた食品や量、時刻を記録してもらい、管理栄養士が内容を確認しました。

研究チームはその記録を、午前10時前、午前10時から午後3時前、午後3時から8時前、午後8時以降の4つの時間帯に整理しました。

さらに、X線を使ったDXAという装置で体脂肪率と脂肪の分布を測定し、空腹時の血液から中性脂肪、インスリン、HbA1cなども調べました。

こうして研究チームは、朝型・中間型と夜型で、食べる時間帯、体脂肪、血液指標にどのような違いがあるのかを比較しました。

こうして分析した結果、1日の平均エネルギー摂取量は、夜型が8745キロジュール、朝型・中間型が8532キロジュールで、1日の総摂取カロリー量には大きな開きがありませんでした。

一方、食べる時間帯には明確な違いがありました。

食事の時間帯を比べると、朝型・中間型は午前10時までに1日のエネルギーの約15%、午後8時以降に約11%を取っていたのに対し、夜型女性は午前10時までが約9%、午後8時以降が約22.6%でした。

つまり、朝型・中間型は朝に、夜型は夜にエネルギー摂取が偏っており、タンパク質、炭水化物、脂質の摂取にも同様の傾向が見られました。

こうした差は体組成にも出ており、夜型女性の体脂肪率は平均36%、朝型・中間型は34%でした。

BMIの中央値は夜型が31.4、朝型・中間型が26.1で、腹部側に脂肪が偏る度合いも夜型の方が高くなっていました。

血液検査では、夜型女性の方が中性脂肪、インスリン、HbA1cなどが高く、HDLコレステロールは低いという違いも見られました。

また、夜型女性は食物繊維や葉酸、ビタミンA・E、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの摂取量も少ない傾向にありました。

夜型の人に栄養素の偏りやBMIが高い傾向が見られることは既存の研究でも示されていた点ですが、今回の研究の重要なポイントは、実際に夜型女性は体脂肪率が高く、脂肪も腹部側に偏る傾向が示されたことです。

一日のカロリー量が変わらなかったことから、食べる時間の偏りがこれらの差に影響していた可能性は高いと言えるでしょう。

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