「やめたら元どおり」は本当なのか
江戸川の堤防の道でジョギングをする様子です(日本)。運動の指針では、何よりも続けることが大切だとされています。Credit: Ka23 13 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)これまで運動の効果は、「使わなければ失う」ものだと考えられてきました。
そのため運動の指針では、何よりも続けることが大切だとされています。
ところが研究チームによると、アメリカの大人のおよそ4人に3人は、運動を続けられていません。
けがや病気、妊娠、仕事の事情で、運動が途切れることがあるからです。
一方で指導者や復帰した選手は、以前に鍛えた経験のある人の方が、早く体力を取り戻せると話します。
重さ約132グラムの、軽いランニングシューズです。走る習慣も、けがや病気、仕事の事情で途切れることがあります。Credit: Tiia Monto / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)この食い違いを説明する手がかりとして注目されているのが、「細胞の記憶」です。
生物学では長いあいだ、記憶をもつ細胞は、脳の神経細胞や、病原体を覚える免疫細胞などに限られると考えられてきました。
それ以外の細胞は、刺激に反応しても、記録を残さずに元へ戻ると思われていたのです。
しかし最近では、皮膚の幹細胞が炎症の記録を残し、数か月後の傷を早く治せることなどが分かっています。
人の脂肪細胞も、大きく体重を減らした後まで肥満の記録を残し、リバウンドの一因になっている可能性があります。
そこで研究チームは、マウスを3つの時期に分けて調べました。
実験用のマウスです。研究チームは、運動させたマウスを、同じ年齢で運動をしていないマウスと比べました。Credit: Rama / Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0 fr)最初に4週間走らせ、次の4週間は運動をさせず、その後もう一度走らせるという流れです。
それぞれの時期を終えたマウスの肝臓を調べ、同じ年齢で運動をしていないマウスと比べました。
さらに、普通の餌のマウスに加え、肝臓に脂肪がたまりやすくなる脂肪の多い餌のマウスでも、同じことを確かめました。






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