ほとんどが「頭だけ」だった恐竜の化石
パキケファロサウルス類は、約8500万〜6600万年前の白亜紀後期にアジアと北アメリカに生息していた小型の二足歩行恐竜です。
全長はおよそ2〜6メートルほどで、特徴は何といっても頭頂部の厚いドーム状の骨です。
このドームは前頭骨と頭頂骨が融合してできたもので、周囲にはトゲや突起のような装飾が付くこともあります。
この奇妙な頭骨は、仲間同士の頭突きや威嚇などに使われていた可能性が指摘されています。
パキケファロサウルス/ Credit: ja.wikipediaしかし、パキケファロサウルス研究には大きな偏りがありました。
というのも、化石として残りやすいのが圧倒的にこの「ドーム頭」だからです。
頭骨のドーム部分は非常に頑丈で、化石化しやすい構造をしています。
そのため発見される化石の多くは頭骨の断片で、体の骨格はあまり知られていません。
特に問題だったのは、幼い個体の化石です。
幼体の骨格はほとんど見つかっておらず、パキケファロサウルスがどのように成長していくのかは長い間よく分かっていませんでした。
そんな状況の中、チームはカナダ南部・サスカチュワン州にあるフレンチマン層から、重要な化石を発見しました。
標本番号「CMNFV 22039」と名付けられたこの化石は、約6700万年前のものです。
体の大きさは推定全長90センチほどで、死亡時の年齢は1歳未満だったと考えられています。
【チームが復元した赤ちゃんパキケファロサウルスのイメージ画像がこちら】
つまりこの化石は、骨格が見つかっているパキケファロサウルス類の中で、最も若い個体である可能性が高いのです。









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