『豊臣兄弟!』秀吉の“愛妻家キャラ”に違和感のワケ「そんなにまで美化しなくても」史実では35歳差・茶々より年下の妻も…

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NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』第39回「茶々の本心」が10月11日に放送されました。

放送後、SNS上では秀吉の人物像や、妻の寧々、茶々(のちの淀君)の心情の描き方をめぐって疑問の声が上がりました。

秀吉の愛妻家キャラに「そんなにまで美化しなくても…」

第39回では、関白となった秀吉(池松壮亮さん)の後継者問題が浮上するなか、弟の豊臣秀長(仲野太賀さん)は、織田と浅井の血を引く茶々(井上和さん)を新たな妻に迎えるよう進言。正室・寧々(浜辺美波さん)と茶々の弓対決を経て、茶々が秀吉の妻になる決意を固めるまでが描かれました。

本作では、今回にいたるまで、秀吉の寧々以外の妻の存在には触れておらず、ドラマ内では寧々一筋であるような描かれ方をされています。また、今回の展開の前半、秀吉が茶々を迎えることについて、寧々の心中を慮(おもんばか)り、茶々との縁組をすすめる周囲に激しく反発する場面がありました。

しかし史実においての秀吉は多くの妻がいました。宣教師ルイス・フロイスが『日本史』で数百人と記したのは極端にしても、京極高吉の娘・京極竜子や織田信長の娘・三ノ丸殿、成田氏長の娘・甲斐姫をはじめ数多くの妻がいたとされています。

また過去の大河ドラマをはじめ様々な映画・ドラマなどに京極竜子をはじめ登場しており、秀吉が複数の妻を迎えていたことは一般的に知られていると言えるでしょう。

そのため、今回の秀吉の愛妻家のような描写に対し、SNSでは史実との違いや違和感を指摘する声が上がりました。

「歴史物語とは思ってないけど、そんなにまで美化しなくても…」

「どこまでも秀吉を漂白するんだなあ。いっそ茶々に狂ってスライディング土下座で寧々に許しを請うほうが今作の秀吉らしかろうに」

また、秀吉が茶々の輿入れに反対する場面で述べた「いくつ離れておると思うているのじゃ!」とのセリフにも、疑問の声が上がりました。その中には、史実では、茶々より3歳下で秀吉とは35歳差になる、前田利家の娘・摩阿姫を妻に迎えていたことを指摘する投稿もありました。

「茶々の心情の変化がわからない」展開の唐突さにも苦言。『江』と比較も

批判は秀吉の愛妻家キャラだけでなく、茶々が秀吉の妻になるまでの展開にも向けられました。

茶々が秀吉を母・お市(宮崎あおいさん)の仇(かたき)として拒絶していたにもかかわらず、寧々が輿入れを認めていると知ると態度を変え、弓対決を経て自ら妻になることを決めた流れについて、疑問の声がありました。

その中では2011年放送の大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』と比較する投稿が見られました。『江』では茶々が秀吉に惹かれていく葛藤が描かれていたと評価したうえで、今回の茶々の心情描写は「流れが雑すぎる」と批判する傾向にあるようです。

寧々と茶々の「弓対決」に注目、寧々の涙

一方で、今回の見どころとして注目を集めたのが、寧々と茶々による直接の「弓対決」の場面です。秀吉の妻になることに葛藤する茶々に対し、寧々は自ら弓での勝負を持ちかけます。豊臣家のために茶々を迎え入れようとする寧々の覚悟と、その裏にある妻として悲しみが描かれました。

SNSでは、浜辺美波さん演じる寧々の心情に「切なくて痛々しい」とする声が上がりました。

「タイトルは『茶々の本心』だったが、誰よりも寧々の本心と切なさが胸に突き刺さった」

「豊臣の家を守るという大義と、女としての哀しみを表現した浜辺美波さんの演技が圧巻だった」

また、実際に弓道の経験を持つ井上和さんの凛とした射形や立ち居振る舞いに「弓を引く姿が息をのむほど美しい」「静かな気迫が画面越しに伝わってきた」と称賛が集まりました。

織田家と浅井家の姫である茶々の入輿によって血筋の正統性を手に入れつつある豊臣家ですが、次回は秀吉の妹・あさひ(倉沢杏菜さん)をめぐる政略結婚劇「あさひの輿入れ」と予告されています。アットホームに描かれてきた豊臣ファミリーの結束が今後どのように描かれるのかに注目が集まっています。

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