謎のドローンから太平洋上で爆弾を投下され漁船が沈没、生存者が語る一部始終 攻撃者の正体は

1 時間前 1

(CNN) エルナン・フローレスさんは、太平洋を漁船で航海しているときに突然の爆発に揺さぶられた衝撃を今も覚えている。

「ドーンという爆発音が聞こえた。耳鳴りがするほどの爆発だった。その瞬間、体から血が流れ落ちているのを感じた」

エクアドルの漁船二隻は3月、武装した外国人による原因不明の攻撃で船を沈められたと訴えている。外国人らは爆発物を積んだ小型の回転翼ドローン(無人機)を発射したという。フローレスさんは、片方の漁船の船長だった。

3月17日にドローンによる攻撃を受け、炎に包まれたラ・ネグラ・フランシスカ・ドゥアルテ2号。動画は別の漁船の船員が撮影したもの/Courtesy Darwin Pico Flores

この事案は米国で関心が高まっており、米紙ワシントン・ポストは今週、攻撃は米中央情報局(CIA)の秘密作戦の一環だったと報じた。CNNはこの主張を独自に確認できていない。CIAの報道官はCNNに対し「提供できる助言はない」と述べた。

CNNは、当時の体験やその後に何が起きたのかについて複数の漁師に話を聞いた。以下は漁師たちの目を通して見た一部始終だ。

「私たちに爆弾を落としていた」

二隻は別々に攻撃を受けたものの、ほぼ同じ体験を報告している。

それぞれは漁に出てから数日後、不可解な青い船と、離れた場所から自分たちを追っているようなドローンを目撃した。当時は自分たちが狙われていると考える理由もなかったため、そのまま仕事を続けたという。

その1~2日後、漁船は突如攻撃を受けた。

何の警告もなくドローン2機が爆発物を投下するか、船に突っ込む形で3月17日にラ・ネグラ・フランシスカ・ドゥアルテ2号を、26日にドン・マカ号を直撃した。

3月17日にドローンによる攻撃を受け、炎に包まれたラ・ネグラ・フランシスカ・ドゥアルテ2号。動画は別の漁船の船員が撮影したもの/Courtesy Darwin Pico Flores

ドローンは比較的小型で、枕ほどの大きさだったという。4隅に回転翼があり、中央から筒状のものが垂れ下がっており、そこから爆発物が投下されたとみられる。

最初のドローンはラ・ネグラ・フランシスカの燃料タンクに突っ込んだ後に爆発し、2機目は爆発物を投下したとみられる。

16人の乗組員を率いていたフローレスさんは、ドローン1機が船に突っ込み、甥(おい)が足に重傷を負ったと述べた。

乗組員の代理人を務めるホルヘ・チリボガ・ダバロスさんによると、爆発による炎で別の乗組員も背中の上半分にやけどを負った。

数日後のドン・マカへの攻撃では、20人の乗組員の1人ハイメ・ルベン・セルバンテス・マシアスさんが、最初の爆発で空中に投げ出され、ディーゼル燃料タンクにたたきつけられたという。「みんなが『ドローンだ、ドローンだ、ドローンだ!』と叫んでいた。それで急いで起き上がって見てみたら、ドローンが私たちを攻撃し、爆弾を落としていた」

同僚の中には、爆発音があまりに大きく、聴力を損傷した人もいた。攻撃で左目を負傷し、視力をおおむね失った人もいるという。

二隻の乗組員は、ある時点で別の灰色の航空機が上空から監視しているのを目撃した。エルナン・フローレスさんは、長い翼を持つ「小型飛行機」だったと説明。フローレスさんのスケッチでは、機首が丸く膨らみ、機体に向かって細くなる形状だった。

米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じ、その後CNNが確認した公的記録によると、漁船が最後に記録された地点付近の海域では、バージニア州リッチモンドにある米物流大手UPSの店舗内の私設郵便受けを住所として登録している会社の航空機が巡回していた。

攻撃とされるものに遭った後、二隻の乗組員らは損傷した船を捨て、小型の補助船に乗り換え、助けを求めるため遠くに見えていた謎の青い船へ近づいた。

青い船にたどり着くと、船上の武装した男たちから銃を向けられたが、一部の漁師が負傷していると伝えると、乗船が認められた。

記事全体を読む