世界は「水破産」の新たな時代に 国連報告書が今年警告

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(CNN) 世界は、取り返しのつかない結果を伴う「水破産」の新たな時代に入った――。国連が今年1月に発表した報告書はそう警告している。

国連大学が1月20日に公表した報告書によると、世界は地球規模の水破産の時代に突入しており、「水危機」や「水ストレス」といった言葉ではその深刻さを捉えきれないという。今回の報告書は、学術誌「ウォーター・リソーシズ」に掲載された研究を基にまとめられた。

世界各地が深刻な水問題に直面している。アフガニスタンの首都カブールは、近代都市として初めて水が枯渇する可能性があるとされる。メキシコ市では、地下に広がる巨大な帯水層から水を過剰にくみ上げているため、年間およそ50センチのペースで地盤沈下が進んでいる。米国の南西部では、干ばつに見舞われたコロラド川の減少する水をどう分配するかをめぐり、州同士が絶えず対立している。

「この状況を危機と呼び続けることは、一時的なものだと示唆していることになる。これは衝撃的な出来事だ。我々はそれを軽減することができる」。国連大学水・環境・保健研究所の所長で、報告書の著者でもあるカーベ・マダーニ氏はそう語る。

破産の場合、可能な限り修復し影響を緩和することが重要だが、「新たな現実、つまり以前よりも制限の厳しい新たな状況に適応する必要もある」と、マダーニ氏はCNNに述べた。

給水車から水を受け取った少女=2025年9月、アフガニスタン首都カブール/Elke Scholiers/Getty Images
給水車から水を受け取った少女=2025年9月、アフガニスタン首都カブール/Elke Scholiers/Getty Images

水の破産とは何か。自然は雨や雪という形で水資源を提供してくれるが、世界はそれ以上の水を消費している。川や湖、湿地、地下帯水層から水をくみ上げるペースは、水が補充されるペースをはるかに上回り、我々は負債を抱えている状態だ。気候変動による猛暑や干ばつが追い打ちをかけ、利用できる水の量がさらに減少している。

その結果、河川や湖は縮小し、湿地は干上がり、帯水層は枯渇に向かう。地盤の崩壊や陥没、砂漠化が進み、雪が不足し、氷河の融解も起きている。

報告書が示す数字は厳しい。1990年以降、世界の大型湖沼の50%超が水量を失い、主要な地下水脈の70%は長期的な減少傾向にある。過去50年で、欧州連合(EU)に匹敵する面積の湿地が消失し、氷河は70年以降で30%縮小した。水資源に比較的余裕のある地域でも、汚染によって飲料水として利用できる量が減っている。

マダーニ氏は「多くの地域が、水文学的な限界を超えて生活している」とし、もはやかつての状態に戻ることは不可能だと語る。

人への影響も深刻だ。世界で約40億人が、毎年少なくとも1カ月は水不足に直面している。

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