蜂蜜とプロポリスが門番、ミツバチの巣は「小さな城」だったと判明

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蜂蜜もプロポリスも、もともと菌に強い素材だった

巣の中に付いたプロポリスです。 蜂蜜や蜜ろうと同じように、菌を抑える働きが以前から知られていた巣の素材の1つです。巣の中に付いたプロポリスです。 蜂蜜や蜜ろうと同じように、菌を抑える働きが以前から知られていた巣の素材の1つです。Credit: user:Abalg / Wikimedia Commons(Public domain)

社会免疫とは、行動や化学物質、体の免疫を組み合わせて、群れ全体で病気を防ぐ仕組みのことです。

蜂蜜や蜜ろう、そしてプロポリスに菌を抑える働きがあることは、以前から知られていました。

プロポリスとは、蜂が植物から集めるねばねばした物質で、巣のすき間や割れ目をふさぐのに使われます。

ただ、巣という1つの空間の中で、それらがどう並び、どう働き合っているのかは、まだよく見えていませんでした。

巣は、蜜ろうでできた巣板(すばん)が並んだつくりで、巣板は貯蔵庫の役目も兼ねています。

その中心では卵や幼虫が育てられ、外側の入り口付近は外の世界と接しています。

そこで豪シドニー大学のケニア・フェルナンデス(Kenya Fernandes)博士らは、巣を丸ごと調べることにしました。

卵から羽化までの、いろいろな育ちの段階の幼虫が入った部屋と、色とりどりの花粉を詰めた部屋が並ぶミツバチの巣板です。 研究チームは、こうした巣板も含めて、巣を丸ごと調べました。卵から羽化までの、いろいろな育ちの段階の幼虫が入った部屋と、色とりどりの花粉を詰めた部屋が並ぶミツバチの巣板です。 研究チームは、こうした巣板も含めて、巣を丸ごと調べました。Credit: Joska16 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

訪れたのは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州にある5か所の養蜂場です。

チームは、セイヨウミツバチ24群の巣から蜂蜜、花粉、蜜ろう、プロポリスを集めました。

さらに働き蜂の体からも、分泌物と、脂肪体と呼ばれる組織を取り出しています。

このうち18群の材料を7種類の微生物にぶつけ、どこまで薄めても菌の増殖を止められるかを測りました。

同時に10群では、蜂の腸や貯めた花粉、巣板、入り口などに住む微生物の顔ぶれを、遺伝子を読み取って調べています。

そのうえで、巣の各部分に0から5の番号を振りました。蜂の体の中を0とし、外から持ち込まれた材料ほど数字が大きくなるようにしています。

番号の差を、実際の距離ではなく働きの上での「巣の中での距離」と見なすことで、位置と守りの強さの関係を1本の物差しで比べられるようにしたのです。

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