健康と環境と財布を、一枚の通知表に
スーパーの精肉売り場に、豚肉や牛肉、鶏肉のパックが並んでいます(カナダ・ケベック市)。人気のたんぱく源の多くには、値札からは分からない健康や環境への「隠れたコスト」があります。Credit: Wilfredor / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)博士がまず問題にしたのは、今ある食品の評価の多くが、一つの面しか見ていないことでした。
ある面で優れて見える食品が別の面で損をしていても、一つの表示だけではそれが見えません。
論文は、これが全体像を隠し、消費者を誤った方向へ導きかねないと指摘しています。
そこで考え出されたのが、複数の面をまとめて一つの点数にする「BPIスコア」です。
この点数は、「人」についての点と「地球」についての点の、2本の柱でできています。
BPIスコアの点のつけ方をまとめた図です。環境を見る点と、健康や買いやすさを見る点を足し合わせるので、一つの面だけでは見えない損も1つの数字に表れます。Credit: ナゾロジー編集部(編集部が作成した図)地球の点では、温室効果ガスの量、水の汚れ、土地や水といった資源の使い方を調べます。
人の点では、塩分や飽和脂肪(肉や乳製品などの動物性の脂に多く含まれる脂肪の一種)の量といった健康面に加え、値段の手ごろさや手に入れやすさも見ます。
その第1版を使って、たんぱく質の多い身近な食品20品に点数がつけられました。
環境や脂肪の数字は、「たんぱく質100グラムを得るのにどれだけか」でそろえてあります。
水の量は、雨水まで含めた総量ではなく、限りある淡水をどれだけ使うかで測りました。
そのほうが、乏しい淡水資源にかかる負担をよく表すと考えたためです。
この物差しで20品を並べると、植物性と動物性の間に、はっきりした差が浮かび上がりました。






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