首都圏を中心にスーパーマーケットやディスカウントストア、専門店などを展開する「Olympic(オリンピック)」グループ。運営会社は、2029年10月までに全店舗を「MEGA ドン・キホーテ」などに業態転換するとしています。
「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2026年7月1日付でOlympicグループを完全子会社化しました。
それに伴い、9月1日、Olympicグループの全98店舗について、12月から「ドン・キホーテ」などへの業態転換を進めると発表。今後、56店舗を「ロビン・フッド」、21店舗を「MEGAドン・キホーテ」、21店舗を「ドン・キホーテ」に転換する計画です。
その第一弾となるのは、東京・神奈川・埼玉の5店舗。「Olympic高井戸店」と「Olympic洋光台店」は「MEGAドン・キホーテ」に、「Olympic北新宿店」「Olympic亀戸店」「Olympic朝霞泉水店」の3店舗は、「ロビン・フッド」に生まれ変わります。
ドンキ新業態「ロビン・フッド」って?
「ロビン・フッドって何?」という方もまだ多いのではないでしょうか。
それもそのはず、ロビン・フッドは2026年4月に1号店がオープンしたばかりの新業態です。
現在は、愛知・岐阜・静岡・三重で5店舗を展開。いずれもスーパー「ピアゴ」から転換した店舗で、首都圏への進出は今回のOlympicの転換が初となります。
「驚安の殿堂」でお馴染みのドン・キホーテに対し、ロビン・フッドは「驚楽(きょうらく)の殿堂」を掲げています。
コンセプトは“スーパーみたいで、スーパーじゃない”。一般的なスーパーよりも買い物が楽で、ドン・キホーテのように楽しく買い物ができる店舗を目指しているといいます。
店内を見ると、肉や魚、野菜、惣菜といったスーパーの食品売り場に、ドン・キホーテが得意とする日用品やコスメ、キャラクター商品などを組み合わせていることがわかります。
CMにも力を入れています。俳優の永山瑛太さんがウサギのかぶり物姿で登場するコミカルなCMは、2026年5月度の新作CM好感度ランキング(CM総研調べ)でも上位に入りました。
「ドンキは毎日行ったら疲れる。『平日はロビンでいい』という使い方をしてもらいたい」と片桐三希成常務は話し、あえてドンキ流を封印しています。
「うみゃ~棒」がヒット
「ドンキがスーパー?」と思うかもしれませんが、PPIHは以前から食品に強い小売事業を手がけています。2019年、東海地方を中心に「アピタ」「ピアゴ」を展開するユニーを完全子会社化しました。アピタやピアゴは、食品をはじめ衣料品や日用品などを扱う総合スーパーです。
PPIHは、ロビン・フッドについて「ユニーが持つ生鮮調達力」と「ドン・キホーテが得意とする非食品」の品揃えを組み合わせた業態だと説明しています。
ロビン・フッドでは約350種類の惣菜を展開。85円のおにぎりなどの低価格商品に加え、1号店では肉巻きおにぎりを串に刺した「うみゃ~棒」がオープンから約1カ月で1万5000本を販売するヒット商品になりました。
プライベートブランド「ロビン・フッド」もラインアップしており、2026年中に約100アイテムへ拡大予定です。
すなわち、これまでユニーなどと培ってきた「食品」の強みと、ドンキの得意な「非食品」を組み合わせたのがロビン・フッドというわけです。
長年、首都圏で親しまれてきた「オリンピック」の看板は、今後約3年をかけて順次「ドンキ」や「ロビン・フッド」へ変わっていきます。なかでも転換の半数以上を占める「ロビン・フッド」が、首都圏でどこまで広がるのか注目されます。

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