(CNN) 米アップルは20日、最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏が引退すると発表した。創業者の故スティーブ・ジョブズ氏に代わって15年間、アップルを率い、時価総額4兆ドル(約635兆円)企業へと成長させた。
後任のCEOには、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナス氏が9月1日付で就任する。クック氏は取締役会会長に就任し、円滑な引き継ぎのためこの夏の間はCEOにとどまる。
「アップルのCEOとしてこれほど素晴らしい会社の経営を託されたことは、私の人生最大の栄誉だった」。クック氏はプレスリリースでそう振り返った。
最高執行責任者(COO)だったクック氏は2011年にCEOに就任。当時「Mac」「iPod」「iPhone」など一握りの製品しか知られていなかったアップルは、クック氏の下、エンターテインメント、ヘルス、ウェアラブルといった新分野への進出を果たした。
コロナ禍への対応やドナルド・トランプ大統領の関税政策への対応、中国との貿易戦争といった難局も、クック氏の下で切り抜けてきた。
ジョブズ氏はiPhoneを世に出した。だが、それを足掛かりに「Apple Watch」「AirPod」「Apple TV+」といった製品を次々にヒットさせたのはクック氏だった。いずれもiPhoneが世界で2番目の人気スマートフォンでなければ成功はなかった。
公式サイトに掲載した手紙の中でクック氏は、この15年の間、世界中のアップルユーザーからのメールを読むことが一日の始まりだったと打ち明け、「皆さんの生活のちょっとしたことをシェアしてもらい、アップルが皆さんにどう触れたかを教えてもらっています」と告白。CEO退任は「さよならではありません」と言い添えた。

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