睡眠不足になると「ランニングスタイル」が変わる――隠しても「足腰」からバレる

5 時間前 4

徹夜明けの体は「いつもの走り」を忘れている

画像Credit:Canva

徹夜明けでも、走り出してしまえば案外いつも通り――そんな感覚に心当たりのあるランナーは多いはずです。

実際、一晩の寝不足でタイムが劇的に崩れるわけではなく、フォームの乱れをはっきり自覚することもほとんどありません。

しかし、体は思った以上に正直でした。

これまでの研究で、睡眠不足が持久力を低下させることや、よく眠れていないランナーほど怪我が多いことは分かっていました。

ただ、調べられてきたのは主にパフォーマンスや心拍数・酸素消費といった生理的な指標で、「体の動かし方そのもの」の変化はごく最近、研究室の本格機材でようやく確認されたばかりでした。

そこで研究チームは、走る習慣のある男女21人(女性11人・男性10人)に、1週間の間隔を空けて2回、トレッドミルを走ってもらいました。

1回は普段どおり眠った翌朝、もう1回は一睡もせず徹夜した翌朝です。

走行中の動きは、研究室に据えられた本格的なモーションキャプチャと、腰に着けた小さな市販センサーの両方で、同時に記録しました。

その結果、徹夜明けの走りには、はっきりとした傾向が現れました。

同じ速度で走っているにもかかわらず、1分あたりの歩数(ピッチ)が1〜3歩少なくなり、足が地面に着いている時間(接地時間)が延び、さらに一歩ごとの動きのばらつきも増える傾向にありました。

毎回の一歩が同じリズム、同じ着地で刻まれなくなり、フォームが微妙に揺らぎ始めていたことになります。

ぐっすり寝た日も徹夜した日も、本人の感覚では「同じように走っている」つもりです。

ところが実際には、たった一晩眠らなかっただけで、練習で体に染みついたはずのフォームが静かにズレ始めていました。

では、この小さなズレをAIに学ばせることはできるのでしょうか?

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