(CNN) 米海軍が建造中のフォード級空母について、真珠湾攻撃の英雄として知られる黒人兵にちなんだ艦名を変更する作業を進めている。内部の事情に詳しい関係者3人がCNNに明らかにした。
海軍はトランプ政権1期目に、同空母を「USSドリス・ミラー」と命名すると発表した。ミラー氏は日本軍の攻撃から米軍を守るために尽力した英雄として知られる。
関係者2人によると、海軍内部ではトランプ大統領をたたえる艦名に変更することについて協議が行われているという。現職大統領にちなんだ空母の命名は前例がない。
ミラー氏にちなむ名称は別の艦に付けることを検討しているといい、軍人として最高位の「名誉勲章」をミラー氏に授与することも推薦している。ただし同勲章の授与は議会と大統領の承認を必要とする。

2020年1月、真珠湾でドリス氏にちなむフォード級空母の銘板の除幕式を行う同氏の遺族ら/Mass Communication 2nd Class Justin R. Pacheco/US Navy
国立太平洋戦争博物館によると、テキサス州出身のミラー氏は1939年に海軍に入隊。日本軍が真珠湾を攻撃した日は、三等給仕兵として洗濯物を回収する作業中だった。当時、海軍で黒人男性が就くことができた職種は、給仕兵などごく少数に限られていた。
攻撃による被害のため自分の部署に戻ることができなくなったミラー氏は、負傷した指揮官を助け、それまで一切訓練を受けたことがなかった対空砲を操作して、日本軍機を銃撃した。

真珠湾で日本軍の攻撃を受ける米戦艦アリゾナ/US National Archives and Records Administration

真珠湾での式典でドリス氏に海軍十字章を授与するチェスター・ニミッツ提督(左)/Bettmann Archive/Getty Images
退役軍人省のウェブサイトによれば、ミラー氏は弾薬が尽きるまで射撃を続け、艦が沈み始めると、自力で岸にたどり着くまで仲間の救助に尽力し続けた。
2001年の映画「パール・ハーバー」ではキューバ・グッディング・ジュニアがミラー氏役を演じた。
1942年には海軍十字章を授与されたが、翌年、マキンの戦いで乗船していた艦が日本軍の潜水艦の魚雷攻撃を受け、ミラー氏も戦死した。

2 時間前
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