ロシアによるキーウへの大規模攻撃、死者17人に 攻撃はルーマニアとモルドバの領土にも波及

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キーウ(CNN) ウクライナの首都キーウや周辺地域に対し、19日夜から20日にかけてロシアの「大規模」攻撃があり、ウクライナ当局によると、少なくとも17人が死亡、数十人が負傷した。

攻撃は20日、モルドバとルーマニアにも及んだ。ルーマニアは、ロシアが発射したとみられる爆発物を搭載したドローン(無人機)が、同国の沖合天然ガス開発プロジェクトを標的にしたと発表した。

ウクライナの首都キーウでは、病院、学校、幼稚園、住宅、複数の倉庫が被害を受けたと地元当局が発表した。民間インフラの破壊は国際社会から強い非難を浴びている。

キーウにいたCNNのプロデューサーは、数時間にわたって空襲警報が発令される中、複数の爆発音を聞き、市街地から煙が立ち上るのを目撃した。ロイター通信の映像には、首都の夜空を巨大な炎が照らし出す様子が映し出されていた。

キーウへの攻撃は日中も続き、20日には市内で3回にわたって空襲警報が鳴った。

ウクライナはこれまで、ロシアが大規模攻撃で使用する膨大な数のドローン(無人機)の迎撃に比較的成功していた。しかし、ロシアはここ数週間、弾道ミサイル防衛に必要な「パトリオット」用迎撃ミサイルの在庫がほぼ枯渇したウクライナの弱みを繰り返し突いている。

ルーマニアのオアナ・トイウ外相は、欧州の同盟国がウクライナの防空をどのように支援できるかを「分析」していると述べたが、共同で十分な支援ができていないことを認めた。

ロシア国防省は20日、SNSのテレグラム上で、キーウとその周辺地域の軍事施設、輸送・物流センター、倉庫に対し、「高精度兵器を用いた大規模攻撃」を行ったと発表した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、「ロシアは前々から準備を進めていた。民間インフラに可能な限り大きな損害を与えるため、各種の飛翔体(ひしょうたい)や巡航ミサイル、ドローン(無人機)を組み合わせた」との認識を示した。

その上でキーウ以外では、チェルニーヒウ州のガス関連施設と、オデーサ州にあるモルドバとの国境検問所も攻撃を受けたと明らかにした。

その他、ドローン攻撃や砲撃はジトーミル、ヘルソン、ハルキウ、ドネツクの各州を襲った。各地の軍政当局の報告によると、過去24時間でウクライナ国内の死者は25人に達し、さらに132人が負傷した。

ルーマニアとモルドバの領空にドローン侵入

ロイター通信によると、ルーマニア国防省は、ロシアのドローン1機がウクライナへの攻撃中にルーマニア領内に墜落したと発表した。現場はウクライナ国境に近いトゥルチャ県の無人地帯だったという。ロシアのドローンはこの戦争の間、ルーマニア領空を繰り返し侵犯している。

国防省はその後、F16戦闘機2機を緊急発進させたと付け加えた。ルーマニア沖合の天然ガス開発プロジェクト付近で爆発物を搭載した海上ドローンを破壊するための出撃だったとしている。

トイウ外相は、ルーマニアは黒海およびルーマニアのエネルギーインフラに対するロシアの「脅威」について責任を負わせると述べた。

モルドバのサンドゥ大統領も20日、自国の領空が再び侵犯されたと発表。「ドローン1機がモルドバ領内に落下した。このようなことを阻止するために、ロシアにはより強い圧力をかけなくてはならない」と述べた。

一方、ポーランドは攻撃中に領空を守るため、予防的な軍事航空作戦を開始したと発表した。ロイター通信が報じた。

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