(CNN) トランプ米大統領は16日、イランが核兵器を保有しないことと「核の塵(ちり)」を引き渡すことに同意したと主張した。「核の塵」というのは、イランの高濃縮ウランの備蓄を指してトランプ氏が使っている言葉だ。
「核の塵」は原子力産業で一般的な用語ではない。専門家の間では、濃縮ウランに関するトランプ氏やウィトコフ中東担当特使の発言を巡り、技術的な内容をどの程度理解しているのか疑念を抱かせるものだとの指摘が出ている。
ウィトコフ氏はもともと不動産開発業者で、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏と共に対イラン交渉を主導してきた。そのウィトコフ氏もイランとの今年2月の核協議以降、同様に知識不足を露呈する主張を行ってきたと、専門家は指摘する。
兵器やエネルギー生産に必要となる十分な核連鎖反応を生み出すには、ウランを濃縮する必要がある。
ウランは地殻中に豊富に存在するが、約99%は比較的核分裂しにくい同位体のウラン238だ。連鎖反応を引き起こすには、中性子の数が奇数で核分裂しやすいウラン235同位体が必要となる。
原子炉の燃料に使用したり、核兵器を製造したりする目的では、ウラン235の割合を高める「濃縮」が行われる。濃縮のレベルに応じて、用途や戦略的意味は大きく異なる。
トランプ氏が政権1期目に核合意から離脱して以降、イランはウラン濃縮を続け、「兵器級」に近づけてきてきた。兵器級とは、核兵器の製造に使用できる水準を意味する。

2 時間前
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