
米海軍作戦部長のダリル・コードル提督は、2025年11月17日、東京訪問中に選ばれた記者団と会見した。(AP通信/マリ・ヤマグチ撮影)
By John T. Seward – The Washington Times – Wednesday, August 26, 2026
【ノーフォーク(米バージニア州)】米海軍のダリル・コードル作戦部長(大将)は、イランとの衝突をはじめとする中東での紛争が、太平洋で中国を抑え込む上で海軍に新たな難題を突き付けているとの認識を示した。
海軍には、中東での「大規模な戦闘作戦」に備えるため、米中央軍に戦力を提供するよう圧力が強まっている。コードル氏は26日、米海軍ノーフォーク基地で開かれた昼食会で記者団に語った。
「中央軍のクーパー司令官と話し合い、彼が大規模な戦闘作戦を自信を持って実施できるよう、必要なものをすべて整える必要がある」とコードル氏は述べた。
その一環として、過去9カ月間ペルシャ湾で活動してきた海軍艦艇を交代させるため、太平洋に展開している空母打撃群を中東へ移動させる。コードル氏は、太平洋での米国の利益を維持するため、「政府全体」で取り組んでいると述べた。
空母「エイブラハム・リンカーン」は、冷戦終結後最長ともいわれる長期展開を続けている。リンカーンは、太平洋艦隊から中東へ向かう「セオドア・ルーズベルト」と交代する予定だ。
こうした対応は海軍にとってジレンマではないかと問われ、コードル氏は率直に答えた。
「太平洋軍管轄地域の空母が不足しているのは、われわれが空母を中央軍管轄地域へ移し続けているからだ。もちろん、ジレンマだ」と述べた。
コードル氏によると、海軍は数十年にわたり太平洋を重視してきたが、現在はイラン攻撃を支援するため、「どこかから戦力を出さなければならない」。太平洋に残る艦艇と航空機は、同地域で米国の影響力を示すことに全力を向けているという。
コードル氏は「われわれは、最大の脅威が中国だと認識している」と述べた上で、「太平洋でどのような紛争が起きても対応できるよう、実際に備えを整えておきたい」と強調した。
中国は長年、ホワイトハウスが策定してきた国家防衛戦略の一環として、米軍の主要な警戒対象となってきた。コードル氏は、太平洋に展開する数少ない空母の一隻を中東に振り向けることにはリスクがあるが、トランプ政権はそのリスクを認識した上で、必要なコストだと判断していると述べた。
コードル氏は、世界各地の戦域に対する重点配分を「太平洋60%、その他40%」と表現した。
米太平洋軍のパパロ司令官(大将)は、「指揮系統を通じて、そのリスクを統合参謀本部議長と陸軍長官に伝えている」とコードル氏は述べた。
ただ、統合参謀本部の一員でもある同氏は、こうしたリスクには別の手段で対処していると説明した。
「世界規模で戦力を管理するには、どこに戦力を投入するかを決めなければならない。その一方で、われわれには政府全体、つまり国家の力を発揮するあらゆる手段がある。米軍が現地にいて対応できない場合は、政府の他の手段を使って穴を埋めなければならない」

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