
メラット・キロス氏は、2026年5月28日、デンバーのモントビュー長老派教会で開催された女性有権者連盟主催の第1選挙区候補者フォーラムに参加した。(RJ Sangosti/The Denver Post via AP)
By Seth McLaughlin – The Washington Times – Wednesday, July 1, 2026
民主社会主義勢力がまた一つ大きな勝利を収めた。コロラド州第1選挙区の民主党予備選で、新人のメラト・キロス氏が15期務めた現職ダイアナ・デゲット下院議員を破った。民主党左派が党内主流派を打ち破る動きが一段と強まっていることを示す結果となった。
29歳のキロス氏は初挑戦ながら、最新の開票結果でデゲット氏に約10ポイントもの差をつけて勝利した。コロラド大学理事のワンダ・ジェームズ氏は大きく引き離され3位に終わった。
デゲット氏は約30年間続いた下院議員生活に幕を下ろすことになり、米民主社会主義者協会(DSA)系候補が民主党の地盤で高い競争力を持つことを改めて印象付けた。
キロス氏は勝利演説で、「デンバーの有権者は年齢や人種、宗教を問わず、『もう待たない』という明確なメッセージを示した」と強調。トランプ大統領や「寡頭支配」と闘い、移民税関捜査局(ICE)の廃止、「メディケア・フォー・オール(国民皆保険)」の実現、企業系政治活動委員会(PAC)からの献金拒否を公約に掲げた。
さらに、最大の争点となったイスラエル・パレスチナ問題では、親イスラエルロビー団体「米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)」と闘い、「パレスチナでのジェノサイド(集団殺害)を終わらせる」と訴えた。「私たちが闘えば根本的な変化は必ず実現する」と述べ、「デンバーは民主・共和両党、トランプ氏、そして全米にそのメッセージを送った」と語った。
1週間前には、ニューヨークのゾーラン・マムダニ市長の支援を受けた民主社会主義系候補3人が、ニューヨーク州の連邦下院予備選で勝利したばかりだ。マムダニ氏は昨年、党主流派を破って注目を集め、民主社会主義運動の象徴的存在となっている。
首都ワシントンでも、民主社会主義を掲げる市議会議員ジャニース・ルイスジョージ氏が民主党市長予備選で勝利し、本選でも優位に立っている。
左派団体「ジャスティス・デモクラッツ」のアレクサンドラ・ロハス事務局長は声明で、「メラト氏ら私たちの候補者は今選挙で勝利を続けている。民主党支持者は、物価を押し上げる大企業や終わりのない戦争で利益を得る戦争ロビー、地域社会を脅かす移民当局と闘う指導者をようやく手に入れつつある」と歓迎した。
一方、コロラド州内の政治的に多様な有権者層を持つ他の選挙では、民主社会主義系候補は苦戦した。
上院議員予備選でジョン・ヒッケンルーパー上院議員が州上院議員ジュリー・ゴンザレス氏に10ポイント以上の差をつけて勝利し、11月の本選で共和党のマーク・ベイズリー州上院議員と対決する。
キロス氏は元弁護士で、現在はコロラド大学デンバー校公共政策大学院の博士課程に在籍。まだ小さかった頃に両親と共にエチオピアから移住し、オーロラ市で育った。
2023年には法律事務所シドリー・オースティンに勤務していたが、ニューヨークの親パレスチナ学生デモを擁護する公開書簡を投稿した後、解雇された。書簡では、「イスラエル政府は反ユダヤ主義という言葉を利用してパレスチナ人への犯罪を正当化し、批判や抵抗を封じ込めている」と主張していた。
第1選挙区は民主党が圧倒的に強く、共和党候補が最後に勝利したのは1970年。キロス氏は11月の本選で共和党のクリスティ・ピーターソン氏と対決するが、当選はほぼ確実視されている。
デゲット氏はAIPACの推薦は受けていなかったものの、親イスラエル団体は選挙終盤に100万ドル超を投じ、キロス氏への反対テレビ広告を展開した。
イスラエル・パレスチナ問題は両候補が対立する最大の争点だった。デゲット氏が「2国家共存」を支持したのに対し、キロス氏は「イスラエルはもはやユダヤ人国家であるべきではない」と主張。さらに、イスラエルへの米国の武器供与を全面的に禁止すべきだと訴えている。

2 ヶ月前
24








English (US) ·
Japanese (JP) ·