毎日30分のルーティンが認知機能の低下を予防する

3 週間前 12

「音読・手書き・計算」を毎日10分ずつ
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

人間の記憶力や注意力、言語能力は、年齢とともに少しずつ低下する傾向があります。

しかし、脳の働きは年齢だけで一律に決まるわけではありません。

日常的に頭を使う習慣を続けている人ほど、加齢や脳の変化が起きても認知機能を保ちやすいとする「認知予備力」という考え方があります。

脳を積極的に使うことで、機能的なつながりが形成・再編成され、加齢による影響に耐える余力が生まれる可能性があるのです。

そこで研究チームが注目したのが、複数の能力を同時に使う「StrongerMemoryプログラム」でした。

研究には、59歳以上の男女102人が参加。

参加者はいずれも、自分の記憶力が以前より低下していると感じていましたが、認知症の正式な診断は受けていませんでした。

参加者は12週間にわたり、毎日10分間の音読、10分間の手書き、10分間の簡単な計算に取り組みました。

読む文章や本、手書きする内容は自由に選べたため、自分の興味に合わせて続けられる仕組みになっていました。

一見すると、どれも特別な脳トレには見えません。

しかし音読では、文字を目で追うだけでなく、声を出し、その音を自分の耳で聞く必要があります。

そのため、黙読よりも視覚、発声、聴覚、注意力を同時に使います。

手書きでは文章を考えるだけでなく、指先を細かく動かしながら文字の形を作らなければなりません。

簡単な計算も、数字を認識し、ルールに従って答えを導き出すため、集中力や論理的思考を必要とします。

つまり、この30分間には、記憶、注意、言語、運動、問題解決など、異なる脳の働きを組み合わせる狙いがあったのです。

参加者は基本的に自分の予定に合わせて課題を行いましたが、継続を支援するため、週に1回のグループ確認会にも参加しました。

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