死んだ子ゾウを運ぶメスのゾウ。「胸をえぐられるような衝撃」与える一枚が世界的な写真コンテストで大賞受賞

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死んだ子ゾウを運ぶメスのゾウを捉えた写真が、「野生動物写真家コンテスト(Wildlife Photographer of the Year 2026)」の2026年最優秀賞に選ばれました。 

受賞したのはイタリア人写真家・フェデリコ・ベロネージ氏の「The Aftermath(その後)」。アフリカ南西部のナミビアでゾウを追跡中、干上がった川床に何かを引きずった跡を見つけ、その先で、子ゾウの脚を牙と鼻の間に挟んで運ぶメスのゾウに遭遇しました。   

同コンテストを主催する英・ロンドン自然史博物館は、ゾウが、死んだ個体に鳴き声をかけたり、遺体を守ったり、骨を調べたりする「死にまつわる行動」をとることがあると説明します。一部の研究者は、こうした行動が「ゾウが死を理解する過程を示しているのではないか」と指摘、また、その行動の背景には「悲しみがあるのではないか」と分析しています。 

審査委員長のキャシー・モラン氏はCNNなどを通じ、「この写真には胸をえぐられるような衝撃があり、痛ましいほど心に響く作品です。さらに、動物にも認知能力があることを証明しています」と評価しました。

今年は121の国と地域から過去最多の6万5403点の作品が寄せられました。

「最優秀若手野生動物写真家賞(Young Wildlife Photographer of the Year 2026)」には、フンコロガシが自分より大きなフンの球を押す姿を撮影した英国人写真家・オスカー・ウィットフィールド氏の「Labour of Love(愛を込めた仕事)」が選ばれました。また、水中部門では、日本・鹿児島県でアボットウツボの求愛・産卵行動を捉えたトニー・ウー氏の「Making Morays(ウツボの作り方)」が受賞しています。   

受賞作品は、ロンドン自然史博物館で2027年7月11日まで展示されています。

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