建設予定地の下に眠っていた「最初期のローマ軍営」
今回の発掘が行われた場所は、スイス北部、ヴィンディッシュにあるローマ軍団の駐屯地跡「ウィンドニッサ」の近くです。
ウィンドニッサは、かつてローマ帝国の北方方面における重要な軍事拠点でした。
発掘では、西暦1世紀の軍団要塞よりも古いとみられる防御施設の跡が確認されました。
並行して走る2本の溝や、規則的に立てられていた柱の跡から、木と土で作られた防壁があったことがわかります。
この発見により、ウィンドニッサ最初期のローマ軍営は、南北におよそ400メートルの規模を持っていた可能性が見えてきました。
【発掘現場となった場所の画像がこちら】
これまで、ウィンドニッサが一時的な軍事拠点から恒久的な軍団駐屯地へ発展した時期については、はっきりしていませんでした。
今回の発掘は、その時期が初代皇帝アウグストゥス(在位:紀元前27年〜紀元14年)の時代だったのか、それとも西暦14年以降のティベリウスの時代だったのかを考える重要な手がかりになると期待されています。
また、軍営内部では建物の跡や炉、金属製の工具、鍛冶の廃棄物、槍や投射武器の先端なども見つかっています。
つまり、この場所は単に兵士が滞在するだけの場所ではなく、調理や金属加工など、日々の生活と軍事活動が混ざり合う実用的な空間だったと考えられるのです。









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