(CNN) タイ外務省は19日、93カ国・地域からの旅行者を対象とした60日間のビザ(査証)なし入国プログラムを終了すると発表した。タイへの数カ月単位のバックパック旅行の手はずを整えるのは一段と難しくなるかもしれない。
オーストラリアや英国、米国などからの訪問者は代わりに、30日間のビザなし滞在が認められる。一部の国の人は到着時にビザを取得する必要が出てきそうだ。
タイ政府は2024年、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で経済の要となる観光業が壊滅的打撃を受けた後、外国人観光客を呼び戻す目的でビザ規制を緩和していた。今回の措置は大きな揺り戻しとなる。
雄大な石灰岩の島や白砂のビーチ、緑豊かな山に恵まれたタイは、観光地として世界有数の人気を誇る。25年には3300万人近い外国人観光客が訪れた。
観光客の増加には歓迎の声が上がっているが、当局は60日間のビザ免除政策について、不法就労や犯罪を企てる外国人によって悪用されているとの懸念を示してきた。
タイ外務省は、新たな制限措置を講じたのは国家安全保障上の懸念も一因だと説明している。
タイでは近年、寺院を破壊したり酒に酔ってバーで乱闘騒ぎを起こしたりするなど、観光客による迷惑行為の事例がSNS上で拡散している。当局が麻薬や人身売買関連の罪で外国人を逮捕した例も複数ある。

バンコクの中華街で3輪タクシー「トゥクトゥク」に乗る観光客たち/Athit Perawongmetha/Reuters
タイを訪れる外国人観光客の層は変化しつつあり、昨年はロシア人観光客がインドや中国、マレーシアに次いで4番目に多いグループとなった。
ロシアによる22年のウクライナ侵攻後、一部の欧州諸国が新たな制限措置を導入したのとは対照的に、タイはロシアのパスポートの所持者に門戸を開き続け、ロシア人観光客の間で人気が高まった。
ただ、タイの法執行機関はロシア人に対し、ビザの滞在期間を超過しないよう繰り返し警告している。
これとは別に、イスラエル大使館は今月のフェイスブック上の声明で、人気リゾート地プーケットに滞在するイスラエル人に対し、現地の法令を順守するよう警告。重大な違反があった場合、現地当局によってビザを取り消される可能性もあると指摘した。
CNNはタイのロシア大使館やイスラエル大使館に問い合わせている。

7 時間前
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