北海道のシャチは「2タイプ」に分かれていた

2 ヶ月前 17

シャチには「エコタイプ」がある

シャチは世界中の海に生息していますが、どこでも同じ暮らしをしているわけではありません。

利用するエサや行動様式、遺伝的な系統の違いを総合して、シャチは現在「エコタイプ」と呼ばれる複数のグループに分けられています。

とくに研究が進んでいる北太平洋東部では、主に3つのエコタイプが知られています。

・魚を中心に食べ、サケを主食とする「resident(レジデント)」

・アザラシやイルカなどの海棲哺乳類を捕食する「transient(トランジェント)」

・サメを食べる「offshore(オフショア)」

です。

一方、日本近海はシャチ研究の空白地帯でした。

北海道では毎年シャチが観察されているにもかかわらず、彼らがどのエコタイプに属するのかは、はっきりしていなかったのです。

過去の観察や、ミトコンドリアDNAの一部を調べた研究から、哺乳類を食べるシャチがいる可能性は示されていましたが、魚食性の捕食行動は確認されておらず、部分的な遺伝解析ではエコタイプを判別できませんでした。

そこで研究チームは、より決定力のある方法として、ミトコンドリアDNAの全長配列を用いた解析に挑みました。

記事全体を読む