【分析】膠着状態のホルムズ海峡 米国とイランは容認しても、代償を払うのは世界

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(CNN) 米国とイランの交渉が再び行き詰まる中、両国とも膠着(こうちゃく)状態の長期化を耐え抜く能力があるとのシグナルを送っている。だが、こうした停滞が続けば、世界の残りの国は、自ら選んだわけでもない戦争の重い代償を支払わされる結果になるかもしれない。

イランの「非常に優秀な」交渉担当者(ルビオ米国務長官の評)は、トランプ米大統領に新たな提案を送付したものの、トランプ氏は不十分とみなしている。米国はイランの政権を圧迫して屈服させようと海上封鎖を実施しているが、イラン政府は米国に受け入れ可能な妥協に踏み切る意思を見せておらず、膠着状態の長期化をいとわない構えであることがうかがえる。

軍事面でも外交面でも解決の糸口を見いだせないまま紛争が長期化する中、イランは自らが描く新たな地域秩序のビジョンが徐々に受け入れられつつあるとの確信を示す。イランの新最高指導者は4月30日のメッセージで、米国に対する勝利を宣言。ペルシャ湾での優位性を暗にほのめかした上で、ホルムズ海峡に対するイランの支配を言明した。

各国首都の間でゆっくりと提案がやり取りされる中、トランプ氏は「急いでいない」と明言し、海上封鎖を続ける構えを崩していない。ただ、長年の制裁で打たれ強くなったイラン政権に対して必要な圧力をかけ終えるには、数週間かかるだろうと有識者は予測する。

双方が駆け引きを続ける間にも世界各地で物価上昇が進み、世界中の消費者を圧迫している状況だ。アナリストは世界的なインフレの一層の高進を予測しており、各国は紛争が長期化した場合のさらなる衝撃に備え、対応に奔走している。

「我々はこれをきちんとやり遂げる」。トランプ氏はそう述べ、「早々に撤退して、3年後に問題が発生するようなことにはしない」としている。

本稿はモスタファ・サレム記者による分析記事です。

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