内閣府男女共同参画局が4月20日に投稿した「若年層の性暴力被害予防月間」の啓発漫画が、物議を醸している。
性的な発言や画像の送信など、さまざまな性暴力への注意を呼びかける内容だが、公開された複数のイラストで、加害者が女性、被害者が男性として描かれている。
男性も被害者になり得ることを示す点には一定の評価がある一方、「男性による加害の事例が多い中で、なぜこの設定なのか」といった批判の声も上がっている。
実際の被害者は女性が多いからこそ反発の声
物議を醸したのは、内閣府が「それ、性暴力です!」のコメントとともに投稿した、2つの状況を描いたイラストだ。
そのうちの1つは、若い女性が「許可とってないけど、友達のグループに送るくらいいいよね」と考え、交際相手の画像を送信しようとし、そばにいる男性が「彼氏ハダカじゃん。こんなの撮ったり送ったりしちゃダメだって!」と注意する、という内容だ。
性的画像の相談件数は年々増えており、社会的な問題になっている。そのため内閣府が、具体的にどのような行為が性暴力かを若年層に伝えることには大きな意義がある。
だが、イラストでは加害者を女性で被害者を男性して描いているものの、実際の被害者の多くは女性だ。
警察庁によると、2024年の寄せられた性的画像の相談は、被害者は女性が77.3%と圧倒的に多く、加害者は男性が71.4%、女性が7.0%だった。
男女共同参画局の投稿には「男性による事例の方が圧倒的に多いのに、なぜ男性を被害者にしたのか」「男性が被害者になることを伝える必要はもちろんあるけれど、2例の被害者の両方が男性なのはひどい」などの声が寄せられている。
なぜ女性を加害者にしたのか
なぜ、男女共同参画局はこのイラストを採用したのか。
男女間暴力対策課は、「あくまでも一例であり、男女問わず、無自覚に加害行為を起こしてしまうことがあるということを伝えたかった。女性(の加害)を強調する意図はなかった」とハフポスト日本版の取材に述べた。
また、SNSで寄せられた批判の声については「圧倒的に男性による加害が多く、女性が被害者であるというご指摘は確かにその通りだと認識しております」と回答。
「男女問わず発生しているということを伝えるために作ったが、いただいたご意見を今後の広報の仕方に反映する必要があると考えている」と語った。
男女共同参画局は「若年層の性暴力被害予防月間」のために、5つのイラストを作っている。その中では被害者として描かれているのは男性が4人、女性が2人だ。
性別を問わず誰もが被害者になるというメッセージを伝えるのが大切なのは言うまでもない。
同様に、性的画像を含めた性暴力の被害は圧倒的に女性が偏っている現実を政府が明確に伝え、防止や解決のための啓発をすることも重要だ。

2 時間前
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